リメイク版ドラマをめぐって論争
「今のリメイク版ドラマには心がこもっていない。新しいドラマは製作できないの?」など、名作ドラマが続々と製作されるにつれ、大きな論争も巻き起こっている。
郭氏は以前、取材に対して、「いつの時代にも、その時代に合った『射雕』が必要。名作が名作となるのは、どんな時代でも見る人が共感を覚えることができるから」と語った。実際には、名作ドラマのリメイクに過度に否定的な見方をする必要はないが、過去の作品との比較は避けられないため、大きな試練が待ち構えていると言える。
武侠ドラマも同じで、「射雕英雄伝」は人気俳優・黄日華(フェリックス・ウォン)版があり、中国の情報コミュニティサイト・豆瓣では9.1ポイントと高得点となっている。また、「神雕侠侶」の俳優・古天楽(ルイス・クー)版は豆瓣で8.9ポイント、「笑傲江湖」の俳優・呂頌賢(ジャッキー・ルイ)版は8.2ポイントとなっている。評判のよかったこれらのドラマを前に、そのリメイクのハードルは非常に高くなっている。また、それらの名作は十年以上前にヒットした作品で、多くの人の子供時代の思い出となっており、それを見て思い出に浸ることもあり、現在になっても時々見たいと思わせている。それらの人にリメイク版を受け入れてもらうというのは決して簡単なことではない。
その他、リメイク版ドラマのクオリティには波があり、その点が、多くの人がリメイクに否定的なイメージを持つ理由にもなっている。テレビ局・電視広播有限公司(TVB)の人気小説をドラマ化した「尋秦記(A Step Into The Past)」(2001年)が大ヒットし、タイムスリップ・SFドラマというジャンルが人気になり、古天楽が演じた項少龍や俳優・林峯(レイモンド・ラム)が演じた■政(■は瀛のつくり)が多くの人の記憶に深く刻まれた。しかし、17年後に製作された新版「尋秦記」は大失敗で、ストーリーや出演者の演技が旧作以下であったほか、見どころとなる特殊効果もなく、豆瓣での評価は2.2ポイントにとどまっている。
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