リメイク版が名作になるのは難しい
時代が変わり、名作ではあるものの、視聴者が注目するポイントも変わっている。ここ数年の多くの武侠ドラマというと、「武侠」という「ビン」に、恋愛の要素を「入れる」という、「新しいビンに古いお酒を入れる」というありふれたパターンが多く見られている。各種流行の要素をそこに盛り込んできたが、そのようなドラマは、見かけはよくても人気は長続きせず、評価を見てもそのことがよく分かる。
原作にあまりに忠実なリメイク版もある。中国では日本ドラマや韓国ドラマのリメイク版も多いが、セリフや衣装、各シーン、撮影スタイルなどが原作と酷似しており、ローカライズがあまりされていないため、「キルミーヒールミー」や「深夜食堂」などは、ネットユーザーから「ただの中国語版」と揶揄されている。視聴者は新しいものを見たいと思っており、原作にあまりに忠実であるというのは得策ではなく、「手抜き」と見なされても仕方がない。
総じて言うと、多くの視聴者は名作に思い入れがあり、娯楽化されたリメイク版は一時的な話題になるかもしれないが、視聴者が本当に必要としているのは、バラエティに富み、奥深さがあり、心を満たしてくれる作品だ。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月27日
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