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高騰し続ける「ご祝儀」相場、8割以上が経済的プレッシャーに

人民網日本語版 2018年02月28日11:17

春節(旧正月、今年は2月16日)連休期間中、結婚披露宴や生後1ヶ月のお祝い、引っ越し祝いなどに招かれた人も少なくないだろう。人々の生活レベルや祝いの席のレベルが上がるにつれて、ご祝儀の額も高騰し続け、最低でも数百元(1元は約16.9円)、多い場合は1千元以上というケースもみられる。「ご祝儀」を贈る側のプレッシャーは深刻で、「財布が悲鳴を上げている」人も多いのが現状だ。中国青年報が伝えた。

〇「過去2、3ヶ月で3~5回のご祝儀」が45.4%

「最近2、3ヶ月にご祝儀を包んだ頻度は?」という質問に対し、45.4%が「3~5回」と答えた。「2回以下」は49.4%、「5回以上」5.2%だった。「ご祝儀の最高額」については、「500元~1500元」が59.4%、「1500元~3000元」が19.8%、「500元以下」が15.6%、「3000元以上」が5.2%だった。

「ご祝儀をプレッシャーに感じる」と答えた回答者は84.8%に上り、「非常に大きなプレッシャー」とした人は23.7%、「プレッシャーに感じない」と答えた人は11.3%にとどまった。

天津社会科学院社会学研究所の張宝義所長は、「現在ご祝儀相場が高騰し続けており、大きなプレッシャーを感じている人は少なくない。包む額が少なければ、メンツが立たないため、金額の如何に問わずプレッシャーを感じることとなり、祝いの席に招かれることが、かえって負担となっている」と指摘した。

〇「ご祝儀の額が人間関係の距離を決定づけることにはならない」43.6%

ある国有企業部門の職員は、「『ご祝儀』は、忙しい日常生活を送る人々にとって、良好な人間関係を維持するための一つの方法となっている。普段仕事に忙殺されている人は、プライベートで友人と良い関係を保ち続ける時間もエネルギーも持ち合わせていない。そんな中、祝いの席というのは、皆が一堂に会する絶好の機会を提供している」との見方を示した。

調査によると、「ご祝儀」に対する見方として、「良好な人間関係を保つためのひとつの方法」と考える人は47.5%、「伝統的な習慣」とした人は46.5%、「お祝いの気持ちを伝えるための手段」は40.7%、「ご祝儀の相場は高すぎる。いつか自分に戻ってくる日があることを願っている」と考えている人は40.0%、「現金を包めば、プレゼントを選ぶ手間が省ける」は18.7%、そして15.7%が、「ご祝儀は、宴会を開く主催者の負担を減らせるため、一種の経済的サポートとしての役割を担っている」と考えていた。

ご祝儀の金額に関する質問では、70.7%が、「ご祝儀は今、少し変わりつつある。金額がますます高くなっており、祝い事が却って人々の悩みの種となっている」との認識を持っていた。26.0%は、「人々の生活レベルが向上したことにつれて、ご祝儀の額も自然に上がっている」と答えた。「ご祝儀は、個々人の経済能力に基づいて贈りたい」とした人は58.1%、「ほかの人とのバランスを見た上で額を決めたい」は40.1%だった。

「ご祝儀の額が人間関係の距離を決定づけることにはならない」と考える人は43.6%を占めた一方、19.9%は、「金額は、双方の関係の親密度を裏づけるものだ」と考えていた。

張所長は、「結婚披露宴や生後1ヶ月のお祝いなどは、昨今、ますます盛大に行われるようになってきている。会場のレンタル代は最高値を更新し続け、十数万元かかる施設もあり、主催者側にとっては巨大な負担となっている。『ご祝儀』という風習は、長い歴史を有するものだが、今は、あまりにも派手になり過ぎており、お互いに見栄を張り合うという現象は、喜ばしい傾向とは言えない」と指摘した。

回答者を居住地別に見ると、一線都市が29.4%、二線都市が44.1%、三・四線都市が20.9%、県城(県政府所在地)・城鎮が4.5%、農村が1.0%だった。年代別では、2000年以降生まれが1.3%、1990年代生まれが24.0%、1980年代生まれが52.7%、1970年代生まれが17.2%、1960年代生まれが4.3%だった。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年2月28日

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