中国外文局がこのほど初めて発表した「中国関連のワードの海外認知度調査・研究報告(A Survey of Overseas Discourses on Chinese Discourse)」によると、英語圏の人々の間で最も認知度の高いワードは「少林」。その他、シェアリングエコノミー、支付宝(アリペイ)、高速鉄道などがトップ50に入った。「香港経済日報」の報道を引用して参考消息網が報じた。
同報告によると、人気の中国語ワードトップ100では、中国の伝統文化系のワードが最も多く、約4割を占めている。英語圏の人々の間で認知度の高い中国語のワードトップ10は、少林、陰陽、元、故宮、ニーハオ、武術、気、気功、人民元、麻雀で、中国の伝統と関係するワードが、現代のワードよりもはるかに多かった。
報道によると、トップ10を詳しく見ると、半分が少林、武術、気功など、中国のカンフーと関係があることが分かる。李小龍(ブルース・リー)が1970年代にカンフー映画を武器に西洋社会へ進出したが、西洋の人々の中国に対する認知は現在でもそこで止まっているようだ。
中国がPRに力を入れているシェアリングエコノミー、支付宝、デリバリー、高速鉄道などが西洋の人々の間では注目されておらず、「新四大発明」のうち、トップ100に入ったのは支付宝だけだった点は注目に値する。一方、外国人の間で認知度が最も高い中国のグルメ系ワードは「餃子」で、28位だった。
その他、米国のライブクイズアプリ・HQで最近、「中国の公式通貨は、人民元、円、それとも中国元?」という問題が出題され、回答者85万人のうち「人民元」と正確に答えた人は約7万人と、10%以下にとどまった。一方、72万人が日本の公式通貨「円」を答えとして挙げ、その他6万人が存在しない「中国元」と答えた。
報道によると、これは単なる人民元の国際化の問題ではなく、米国の90後(90年代生まれ)が現代社会の基礎的な金融知識に欠けていることや、西洋社会が世界2位のエコノミーである中国に対する知識が欠けていることをある程度反映している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月27日
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