このほど中国科学院上海珪酸塩研究所に入職し、研究業務に携わることになった日本人の中森菜実さんは、微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメンツ(朋友圏)」に、この特別な訪中ビザ「外国人ハイレベル人材ビザ」の写真を投稿し、「ようやく手に入れた!中国に行くことができる!」とのコメントを添えた。北京日報が伝えた。
中国の「外国人人材ビザ制度実施弁法」第一弾試行都市のひとつである上海市は、今年1月1日から全市規模で外国人人材ビザ制度をスタートした。同市はこれまでに、大学や科学研究機関、外資研究開発センターなど各機関が雇用した海外ハイレベル人材52人に対し、「外国ハイレベル人材確認書」を発行、その数は全国で最多となっている。
「外国ハイレベル人材確認書」を取得した外国人のうち、2人は「2017年中国国際科学技術合作賞」を受賞、6人は海外の研究所の所長あるいは院士の経歴を持ち、5人は海外のハイレベル大学で教授を務めた経験があり、6人は各種人材計画に入選している。このほか、3人がポスドク研究員、2人が外資研究開発センターのグローバル高級管理職、28人が上海市科学技術革新職業リスト指定企業の高級管理職となっている。
これらのハイレベル人材は、「外国ハイレベル人材確認書」を携帯して在外中国大使館・領事館で申請すれば、有効期限5年-10年の外国人材マルチビザ(通称Rビザ)を取得できる。毎回の滞在可能日数は上限180日。人材ビザを所持する外国人の配偶者および未成年の子供も、同じ有効期限の対応したマルチビザを取得することができる。
上海の「5大センター」建設を大々的に推進するための強力なサポートを提供する目的で、上海は関連サービスを前向きに推し進めている。各海外人材のために、専門チームを配備し、カスタムメイド体制を敷いている。例えば教育・科学・文化・衛生関連企業や科学研究機関などプロジェクトのパートナー側が派遣する人材やチームが、プロジェクト本格始動時に積極的に内部に参与し、自発的に問題解決にあたる。また、審査認可の効率性を高め、提出後の即時認可を行い、処理までの期間を法定の5営業日から3営業日に短縮、最速で受理当日の審査認可・処理完了を実現させる方針。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月7日
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