男子大学生が寮でセーターを集団で編んでいる動画が、最近ネットで話題になっている。セーターを編むのは、北京都市学院の男子学生たちだ。そのうちの一人、服装・服飾デザイン科ニッティング専攻3年の董思庄さんは、「動画が話題になっているのは、自分の本意ではないが、多くの人が、この動画を見て、自分たちの専攻について知ってもらえるならとても嬉しい」とコメントした。北京晩報が伝えた。
董さんによると、セーターを編むのは、冬休みの宿題ではなく、昨年末の専門科目「ハンド・ニッティング」の課題で、彼のルームメイト6人のうち、5人が同じ専攻だという。ある日、董さんが寮に戻ると、同専攻の5人が揃って編み物をしていたので、その様子を撮影した。最初は、微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメンツ(朋友圏)」にアップした。だが、最近、短編動画プラットフォームに夢中になっている彼は、「皆を楽しませるために、この動画をプラットフォームにアップしたが、これほど人気が集まるとは予想外だった」と話した。
北京都市学院服装・服飾デザイン科教育研究室の邵芳・主任は、「ニッティング専攻は、2015年から学生募集を開始した、新しい専攻だ。董思庄君は、この専攻の第一期生」と話した。ニッティング専攻とは、ニットを編むための専攻なのだろうか?邵主任は、「編み物の技術を習得するのは、最も基本的な学習内容に過ぎない。編み物を経験し、表編み、裏編み、モチーフ編みなどの基本動作を手で覚えるのは、それに続く機械編みの背後にあるニッティングプログラミングに対する理解をより深めるためだ」と説明。教師として、邵主任は、動画を見て楽しんだだけでなく、安心と感動を覚えたといい、「この動画から、学生たちが放課後も懸命に努力していることがわかる。他の学生たちにとっても良い刺激となるだろう」と語った。
「有名になった」後の董さんは、プレッシャーと責任感を感じるようになったという。なぜなら、彼に「服装・服飾デザイン科の勉強は面白いですか?ニッティングを学ぶことは楽しい?課題は多いのでしょうか?」といったコメントを寄せるネットユーザーがますます増えているからだ。これらの質問に対する彼の答えは、「最高です!」といたってシンプルだ。反対に、彼が最も心を痛めたのは、「この動画を見て、服装デザインを勉強する気がなくなった」というコメントだった。彼は、「この専攻をつまらないと感じる人もいるだろう。けれども、僕はこの学問を心の底から愛している。誰もが、自分が興味を持てることに出会えて、それに没頭できるよう願っている」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月7日
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