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ワーキングホリデーで世界を見に行くためにはスキル習得が肝心

人民網日本語版 2018年09月21日10:42

「世界はこんなに広いのだから、私も見に行きたい」と、遠い外の世界にあこがれながらも、「お金がないから、やっぱり行けない」と、海外へ出るのをあきらめる若者は多い。しかし、ニュージーランドやオーストラリアなどは近年、中国人を対象に「ワーキングホリデー」ビザ(査証)を発行するようになっており、働きながら旅行もできるという一石二鳥の選択肢ができ、中国の多くの若者の間で人気になっている。人民日報が報じた。

こうした機会は、一生に一度しかないと言っても過言ではないだろう。こうした方法を通じて、世界各地に足を運ぶよう若者を激励することは、確かに若者を支援する一つの方法だといえる。高校を卒業して大学に入学するまでの期間や大学卒業後から就職するまでの期間に、9ヶ月から1年間の時間を作って、世界各地に足を運んで、いろんな社会環境、ライフスタイルを体験するというのは、欧米でも非常に流行しており、その期間が「ギャップ・イヤー」と呼ばれている。

今の環境から離れて、視野を広げ、旅行中に遭遇するいろんなことに自分で対処するというのは、若者にとって鍛錬の機会となるのは間違いない。今年5月、オーストラリアエディスコーワン大学は中国の中山大学、陝西師範大学と共同で、オーストラリアや中国、その他の国の「バックパッカー」500人を対象に実施した調査の結果を発表した。同調査によると、西洋人の80%以上が「バックパッキングでの経験により、自己認識や問題解決、コミュニケーション、課題克服などの面の能力を向上させることができた」と感じていた。また、60%の人が「時間や金銭の管理能力も向上した」と感じていた。一方、中国人バックパッカーの約半数が、ネガティブな感想を述べた。中国の若者たちはワーキングホリデーという新しい文化体験スタイルにあまりに高い期待をしているため、その分がっかり感も大きくなってしまうのかもしれない。

オーストラリアやニュージーランドは平均所得の高い国ではあるものの、ワーキングホリデーの場合、農場で野菜や果物の収穫を手伝ったり、ホテルで働いたりするというのがほとんどであるため、高収入の仕事を見つけるというのは至難の業だ。そのため、こうした方法で旅行する場合には、まず多少の肉体労働はしなければならないという覚悟が必要だ。本質的に見ると、このような方法で外の世界を見ることで、世界のすばらしさを体験できるほか、いろんなライフスタイルを体験することで得られる付加的価値や経験を積むには努力や苦労が必要だということを感じる機会にもなるということに目を留めなければならない。

中国人バックパッカーは、文化背景の異なる国に行くと、現地社会に溶け込むのが難しく、差別的行為を受けることもあるという点は注目に値する。報道によると、オーストラリアのシドニー工科大学とニューサウスウェールズ大学が昨年に107ヶ国から来た一時的移民の約4300人の給料を調査したところ、バックパッカーの3分の1とオーストラリアで働いている留学生4分の1の給料が、最低賃金の半分、または半分以下だった。また、アジア人の給料は、英語圏の国の人を下回っていた。その他、パスポートを没収されたり、職場を変えると保証金を払わされたりしているケースもみられた。

オーストラリアは、フェアワーク・オンブズマンを設置して、そのようなトラブル解決を図っている。その機関は、中国語を含む多言語でサービスを提供している。もし、証拠が揃っているなら、もらえるはずでありながら受け取ることができなかった分の給与を受け取ることができる可能性もある。しかし、調査によると、オーストラリアで働いている外国人の半数は、給与明細を受け取ったことが一度もない、またはほとんどなく、約半数が、給与は現金で支払われるため、雇い主が最低賃金に関する規定に違反していることを証明するのは困難と感じていた。

一時的移民は、オーストラリアの労働者の約10%を占めており、貴重な労働力と見なされているものの、辞めたい時に辞めてしまうバックパッカーがすぐに仕事を見つけることができるというわけではない。

若者は、したいことをすればいいが、何か問題があっても自分で何とかするというのがその前提となる。海外でワーキングホリデーをする場合、一定のスキルを身に着けておく必要があるだろう。一定のスキルがあれば、予想外のいろんなケースに対応でき、そうすることで初めてワーキングホリデーが苦い思い出ではなく、貴重な経験となるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年9月21日

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