秋の深まりとともに、日本では多くの観光客が訪れる秋の観光シーズンが到来する。しかし、今月6日に北海道で発生したマグニチュード6.7の地震は、地元の観光産業に影を落としている。本来であれば観光シーズンを迎え、ピークに達する時期だが、訪日外国人観光客による予約のキャンセルが相次いでいる。
北海道の主な観光名所では、観光客の減少が次々と目立ち始めている。また規模の大きいホテルや旅館でも団体客の予約キャンセルが相次いでおり、地元の土産物屋やドラッグストアを訪れる外国人観光客も激減している。ある免税店の店主は外国人観光客が突然8割がた姿を消したようだとしている。
北海道庁の統計によると、道内の宿泊施設では合計94万2千件のキャンセルが生じ、飲食業を含む観光業全体の損失は約292億円に上ると推算されている。地震の影響は長期間続くとみられているため、今後さらに損失が増えることが予想されている。
温泉大国の日本のなかでも北海道は特に理想的な温泉地とされており、温泉旅行は、常に地方観光経済の重要な位置を占めている。温泉経済は、今回の北海道地震の影響を直に受けていると言える。地元の旅館協会の事務局長によると、大勢の客が次々と温泉旅館の予約をキャンセルしており、9月末までの予約キャンセル数は1万3千人に達するとみられており、年末までの損失額は3億3千万円に上ることになるだろうとしている。
紅葉シーズンまでには再び観光客を北海道に呼び戻そうと、札幌市近郊の有名温泉地では、次々と優遇策を打ち出している。(編集TK)
「人民網日本語版」2018年9月20日
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