「九一八事変」87周年にあたる9月18日、今年は「皇姑屯事件(張作霖爆殺事件)」の90周年でもある。遼寧省の瀋陽市公文書保存館は17日、「国家重点公文書保護・開発成果発表会および贈書式典」を行い、「九一八事変」と「張作霖爆殺事件」の関連公文書を一般に初めて公開した。瀋陽晩報が伝えた。
瀋陽市公文書保存館は昨年から「国家重点公文書保護・開発プロジェクト」つまり「九一八事変」と「皇姑屯事件」関連資料の保護・開発事業を担当している。現時点で、「九一八事変以前の奉天における日本の侵略行為に関する資料叢書」および「皇姑屯事件関連資料図集」の2つの公文書の編纂作業と「国難の襲来-九一八事変展覧」および「皇姑屯事件展覧」の2種類の展示作業をほぼ完成させ、日本による中国侵略の罪行が大量の史料によって世間の人々の前に明らかにしている。これらはまた、国家による抗日戦争関する公文書・資料の重要な構成要素でもある。
「九一八事変以前の奉天における日本の侵略行為に関する資料叢書」は、同公文書保存館が所蔵している8万点あまりの歴史文書から239点を厳選し、全文をスキャン、590件・2168ページにおよぶ公文書を原文のままで初めて公開出版したもので、「九一八事変」が発生前の、土地資源の略奪行為や警察機関の違法設置による中国の主権に対する破壊行為など、奉天地区における日本による侵略行為が如実に記録されている。こうした不動の事実・真実によって、「九一八事変」が、日本が長い間企んでいた侵略を果たすための行為だったことを暴き出している。「皇姑屯事件関連資料図集」には、200数点にのぼる高い史料価値を備えた貴重な公文書や歴史的写真が掲載されており、テキストによる補充説明がつけられているほか、事実が客観的に陳述され、同事件が起こった原因・経過・結果について、本質的かつ分かりやすく表現されている。資料図集に掲載されている数多くの写真はいずれも、今回初めて発見・公開されたもので、張作霖による安国軍の総司令任命や陸海軍大元帥への就任宣言、死亡を発表しなかった間に奉天当局が日本側を惑わせた「負傷」を報じた電報、張作霖の死から3年間にわたり取り交わされた公文書などが含まれている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月18日
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