イタリア・トリノのリンゴット・コンベンションセンターで20日から24日にかけて、スローフードの祭典「第12回テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト」が開催された。中国のブースに行くと、食欲をそそる色合いの麻婆豆腐、よだれが出てきそうな香りの「鐘水餃」といった四川省成都の名物グルメが並び、世界各地からやって来た食通数十人がそれらを味わい、うなずき、中国人のコックに謝意を示していた。新華社が報じた。
およそ150ヶ国・地域から来た代表者約7000人や約1000団体の出展者、数百チームのスローフードプロジェクトチームが同イベントに集結した。
同イベントの中国館の「名誉招待都市」で、「スローフードの都」と称される四川省成都市の代表は、豆腐に麹をつけ、塩水中で発酵させた・安仁腐乳や赤唐辛子など、ランドマーク的存在の食材13種類を携えて出展。また、中国館では、四川省の伝統芸能・変臉のショーが披露されたほか、四川省特産の刺繍・蜀繍、切り絵細工、変臉のお面など特色ある文化クリエイティブグッズも紹介され、好評を博した。
スローフード運動は1980年代にイタリアで始まり、マニュアルに基づいて作られるファーストフードに反対し、オリジナル性があり、栄養価も高い伝統的な食文化や食材を見直す運動だ。今回の「テッラ・マードレ・サローネ・デル・グスト」のテーマは、「変化のための食物とは革命である(Food for Change)」。同イベントのスポークスマンは、「気候変動や世界的な温暖化が警鐘を鳴らしているなか、科学者であっても、農民であっても、積極的に行動を起こし、小規模で、伝統的、かつ持続可能な食品の生産スタイルに注目し、それを討論し、サポートするほか、生物多様性を保護しなければならない」としている。
中国のスローフードの理念支持者約40人からなる代表団は、スローフード中国館の業務に参加することで、中国のスローフード理念やスロービレッジの発展をリンゴットで紹介し、中国伝統の農業の知恵を共有することで、中国独特の生物多様性と食文化をPRしている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月27日
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