北京師範大学中国基礎教育品質監視測定協同革新センターと北京師範大学中国教育・社会発展研究院、北京師範大学児童家庭教育研究センター、および中国教育報家庭教育週刊は26日、「2018年全国家庭教育状況をめぐる調査報告(以下、報告と略)」を共同で発表した。調査対象となった学生たちにとって「最も尊敬する人」は「両親」がランキングトップになったことが、報告から明らかになった。中国青年報が伝えた。
今回の調査は、全国31省(自治区・直轄市)および新疆生産建設兵団にある計325区・県に住む、約11万人の小学4年生、約7万人の8年生(中学2年生)および約3万人のクラス担任を対象として実施された。全国の代表的なサンプルを抽出して進められたことから、その結果は、全国の一般的な家庭教育をめぐる状況が反映されている。
報告によると、「人生で最も重要なことは何か」との問いに対し、学生たちがトップに挙げたのは「温もりのある家庭」だった。これは、「家庭」が人生で最も重要であり、その理想を追求すべきだという彼らの考えが反映されており、家庭を重要視し、拠りどころとし、温もりのある家庭に対する期待が浮き彫りとなっている。
「最も尊敬する人」に関する調査では、「両親」が首位に立った。4年生にとって「最も尊敬する人」トップ3は、順に、「両親(25.8%)」、「先生(22.5%)」、「科学者(14.2%)」だった。8年生の場合は、「両親(29.1%)」、「映画・テレビ界のスター歌手や有名アスリート(14.6%)」、「歴史上の有名人や著名文化人(12.1%)」となっており、この結果から子供たちは押しなべて、自分の両親を積極的に評価し、尊敬しているという状況が反映されており、同時に、家庭教育に良い影響を与えていることも示している。
一方で、報告によると、親子のコミュニケーションについて、学生の2割以上が、「両親の対応に改善を望んでいる」と答えた。4年生の25.1%と8年生の21.8%は、「両親は今まで、私(僕)に関心を向けて十分に話をする時間を取ってくれたことがない」としている。また、「両親が学校やクラスで起こった出来事について尋ねてくれたことはほぼ皆無」と答えた学生は、4年生で22.5%、8年生で21.2%に上った。
また、今回の調査から、学生自身とクラス担任はいずれも、「保護者が最も関心を持っているのは、子供の学習状況に関すること」という認識を抱いていることが明らかになった。4年生・8年生が「両親が自分に最も関心を抱いている事柄」として挙げたトップ3は、「学習状況(4年生79.8%、8年生79.9%)」、「身体的な健康(4年生66.6%、8年生66.5%)」、「身の安全(4年生62.2%、8年生52.2%)」だった。これらの割合は、「道徳の質(4年生25.3%、8年生30.7%)」、「日常生活における行為・習慣(4年生15.2%、8年生18.7%)」、「趣味嗜好あるいは特性(4年生10.8%、8年生7.1%)」、「心理的な状況(4年生6.5%、8年生11.1%)」といった事項を大きく上回った。「両親は、自分の成績に対して、少なくとも『クラスで中程度』であることを望んでいる」と答えた学生は、4年生で96.2%、8年生で95.8%に達した。また、クラス担任に、「生徒に対して最も関心を抱いていること」について質問したところ、「学業成績(4年生担任88.3%、8年生担任90.1%)」がトップに立ち、「趣味や特性を伸ばすこと(4年生担任6.6%、8年生担任2.1%)」、「心理的な状況(4年生担任14.2%、8年生担任26.7%)」、「人との付き合い(4年生担任7.6%、8年生担任13.6%)」などの事柄に対する関心度を大きく上回った。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月27日
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