今月17日は中国では旧暦9月9日の「重陽節」にあたり、敬老、徳と仁の重視をテーマとするイベントが、中国各地で催された。高齢者が総人口に占める割合の記録を更新し続けている隣国の日本にも、同じような「敬老」に特化した祝日がある。それが毎年9月の第3月曜日に法定休日として定められている「敬老の日」だ。この祝日は高齢者福祉などへの関心と理解を深め、高齢者による自身の生活改善を奨励することを目的としている。
日本の総務省が9月に発表したデータによると、日本の65歳以上の高齢者は3557万人に達し、総人口の28.1%を占め、再び記録を更新した。うち70歳以上は2618万人で20.7%を占め、初めて20%を上回った。つまり日本人の5人に1人は70歳以上ということになる。また日本の100歳以上の高齢者は6万9800人で、48年間連続で増加している。
敬老の日には多くの人が帰省し両親や祖父母を訪ねる。一部の地方自治体、公共団体、町内会も「敬老会」などのイベントを開き、高齢者を慰問してその健康を祈る。今年の敬老の日は9月17日だった。敬老の日当日と15日から21日までの「シルバーウィーク」やその前後には、日本各地でさまざまな関連イベントが開かれた。
皇太子夫妻は9月21日に、東京都の老人ホームを訪問し、入居している高齢者と交流した。日本メディアの報道によると、敬老の日前後に老人ホームの慰問を開始したのは現在の天皇夫妻だが、3年前からこの公務を皇太子夫妻と秋篠宮夫妻に委ねている。
敬老の日には、多くの町内会で「敬老会」などのイベントが催される。一部の学校も学生を老人ホームの慰問に派遣する。
東京都老人クラブ連合会と東京都は9月25日、第55回東京都老人クラブ連合会芸能大会を開き、約1100人が参加した。35チーム・310人がステージに立ち、日本舞踊やフラダンスなどの踊りを披露した。出場者の平均年齢は77歳で、最高齢は92歳。大会は芸能界の有名人を審査委員に招き、表現力やアイデアなどでポイントを付けた。1−2位は東京都知事賞を、90歳以上の出場者は長寿賞を授与された。東京都の小池百合子知事が賞状とカップ、記念品を授与した。
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