最近、複数の有名インターネット企業がショート動画分野に力を入れており、ショート動画市場に新たな変化を促している。さまざまな現象からうかがえるのは、業界・企業が人工知能(AI)と5Gを契機として次々に事業展開を進め、発展の次の段階で優位性を獲得しようとしていることだ。「経済参考報」が伝えた。
▽競争がますます激しくなるショート動画市場
百度(バイドゥ)はこのほど開催した百度世界大会で、傘下の(動画プラットフォームの)好看視頻のユーザー規模が2億人を突破したことを明らかにした。好看視頻は百度のショート動画生態圏における事業展開で重要な位置を占める製品であり、開設してから1年足らずの9ヶ月目にアクティブユーザー数が1200万人を突破した。
騰訊(テンセント)もショート動画市場の事業展開を加速させている。11月1日に開催したグローバルパートナー大会では、オリジナル優品ショート動画プラットフォームのyoo視頻が発表された。
こうした業界のリーディングカンパニー2社の新たな動きは、ある側面からショート動画市場の活況を物語る。網易、捜狐、微博(ウェイボー)なども市場に進出しており、この新たな陣地をめぐり全力で戦いを繰り広げている。
業界関係者は、「ショート動画産業はここ1年ほどの間に爆発的に成長した。現在のショート動画アプリの利用時間は一般の動画アプリの利用時間にほぼ近づいており、非常に速いペースで成長している」と話す。
騰訊の林松涛副社長は、「ショート動画市場は今は爆発的な発展の直前で、現在の市場に出回るショート動画製品はショート動画の未来を示しているとはいえない」と指摘。別の業界関係者は、「現在のショート動画産業のトップグループにいる一部の企業が成長のボトルネックに直面しており、他の企業にとっては、追いつき追い越すチャンスかもしれない」との見方を示す。
▽AIと5Gが産業の力強いエンジンに
ショート動画の生態圏とコンテンツの爆発的発展が、技術に対してより高い挑戦を突きつけている。業界関係者は、「ショート動画プラットフォームは大量のコンテンツをふるいにかけて質の高いコンテンツを選び出さなければならず、そのためにはAIの強大な力が必要だ」と指摘する。
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