習近平国家主席は27日から29日にかけてスペインを国賓訪問している。習主席は「新たな時代に闊歩邁進し、手を携えて新たな輝きを共に創る」と題して同国の主要メディアに寄稿し、フェリペ6世国王と会談した。習主席は「中国とスペインの関係は歴史上最良の時期にある。私は両国関係発展の将来に対して自信に満ちている」と指摘した。(文:賀新元・中国社会科学院「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」研究センター研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
協力・ウィンウィンの新たな時代を迎える。「志が遠大でこそ進歩があり、長期に着眼してこそ前進がある」。中国スペイン両国は複雑に入り組む国際情勢の中に立って法則を把握し、大勢を見極め、正しい選択をすると同時に、こうした時代の命題を解き、双方の発展の大計を共に図り、両国関係の新たな章を手を携えて記し、両国民の素晴らしい未来を切り開くべきだ。
中国とEUはグローバル化の二大原動力だ。中国は終始世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の維持者だ。中国はすでに多国間主義の最も重要な柱、世界の平和・発展促進における不可欠で信頼できる重要なパワーとなっている。スペインは中国とグローバル化及び多国間主義への積極的な支持、開放型世界経済の維持などの面で非常に広範な認識を共有しており、EU内で積極的役割を果たして、EU中国関係の健全で安定した発展を後押ししたいと考えている。
協力する中でチャンスを分かち合い、希望を手に入れ、共に試練を迎え撃つ中で危険をチャンスに変え、互恵・ウィンウィンを実現する。中国スペイン関係の正しい方向をしっかりと把握し、両国の包括的な戦略的パートナーシップの水準を高め、二国間関係の政治的基礎を固める必要がある。強みを用いた両国経済の相互補完を十分に発揮し、二国間関係発展のトップレベルデザインを仕上げ、各種協力制度を活用し、両国の発展理念の交流と戦略の連携を強化する必要がある。両国の実務協力を深化し、二国間関係の利益の結びつきを強め、二国間協力の新たな成長源を築く必要がある。両国の人的・文化的交流を拡大し、二国間関係を支える民意の基礎を十分に培い、両国関係の長期的発展を可能にする民心の通じ合いに根本的保障を与える必要がある。両国の国際協力を緊密化し、多国間主義と自由貿易を共同で守り、国際秩序の推進者及び擁護者となり、世界の平和・安定・繁栄を守る必要がある。
現代世界はチャンスと希望に満ちると同時に、危機と試練にも満ちている。チャンスと希望を自ら放棄しようとする国はなく、危機と試練に単独で対処する能力のある国もない。世界には協力が必要であり、協力してこそウィンウィンが可能となる。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年11月29日
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