教師の地位と学生の成績には直接的な関係があるとの調査結果(資料提供:フィナンシャルタイムズ電子版)。
このほか、調査から、子供に将来教職に就くことを薦めている中国の家庭が半数に上ることが判明した。教師の地位とPISA(国際的な学習到達度に関する調査)による学生の成績との間には、直接的な相関関係がある。多くの新興国は、教師の招聘と留任の面で深刻な危機に陥っている。UNESCO(国連教育科学文化機関)の報告によると、2030年までに義務教育(中・小学校教育)の普遍化を実現するためには、世界で6900万人の教師を招聘しなければならない。この目標を達成するためには、教師の地位向上が極めて重要となる。
今回の調査結果には英国や米国のメディアも注目している。BBC(英国放送協会)電子版の報道によると、上位10ヶ国・地域のうち、8つはアジア地域にある。他国と比較すると、英国の教師の地位ランキングは第13位と、「中の上」レベルで、米国、フランス、ドイツの教師の社会的地位より高かった。
興味深いことに、中国やロシア、マレーシアの国民はいずれも、「医師と教師の地位はほぼ同じ」だと認識していた。一方、その他の国々は、総じて、「教師の地位は看護師・図書館司書・ソーシャルワーカーとほぼ同じ」との認識を持っていた。国によって教師の社会的地位は大きく異なっており、教師の社会における地位・社会的イメージ・就職傾向などに格差をもたらしていた。
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