北京市延慶区の長城花家窯口区間で、2機のドローンが離陸し、ドローン長城巡回の「初飛行」を開始した。これは延慶区長城デジタル化保護システムが正式に構築されたことを示している。北京日報が伝えた。
ドローンによる巡回と人間による巡回は分業がはっきりされている。マルチコプタードローンは、重要区間の精度がセンチメートル級に達する3Dモデリングを担当する。長期的なモニタリングにより、長城本体の細かな変化を観察し、ビッグデータを形成することで、今後の保護作業に科学的な根拠をもたらす。固定翼ドローンは長距離かつ広範囲の長城巡回を行い、長城沿線の建設状況の厳密な監視を行い、違法建設をできなくしてしまう。延慶区の長城巡回活動はこれまで、完全に人の手で行われていた。今やドローンを使った精密な3Dモデリングを、長城保護のスタッフの実地巡回とリアルタイムの伝送と結びつけることで、「空の目」と「人の目」及びビッグデータ管理プラットフォームの切れ目なき連結を実現できる。これは現在、人の力だけでは精密に実現できないことだ。
ドローンを使ったスマートな巡回は、長城の保護に「空の目」を持たせている。長城保護のスタッフは「現場巡回+情報伝送」の手段により、「人の目」による巡回のテクノロジー水準を高める。さらに文化財機関が「2つの目」の情報を統合し、ビッグデータの優位性を活用することで、立体化長城監視システムを実現する。最終的に「デジタル化の目」による正確な比較対照により、長城本体と周辺の細やかな変化をリアルタイムで発見し、人・技術・モノによる三重の長城保護システムを構築する。
ドローンの正式な勤務開始により、巡回作業は1カ月周期で行われる。重要エリアを中心とし、一般エリアを補助とし、険しい山と道の障害を克服し、人の手の不足を補う。これにより延慶区のドローンによる長城保護・巡回のフルカバーを実現する。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月8日
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