中国科学院が開発を進めている未来型の2階建て高速列車のコンセプトモデルが18日、メディアで公開され注目を集めた。二階建て高速列車の研究開発は世界でどのように進められているのだろうか。最も経済的かつ安全な技術とは何だろうか。科技日報が伝えた。
西南交通大学の張衛華教授は、科技日報のインタビューに応じた際に「ドイツ、フランスの次世代高速列車は2階建て技術の使用を提唱している。定員を増やし、輸送能力を提供し、経済性を高めることが目的だ」と説明した。
日本には20年前から全車2階建て高速列車が現れた。1997年に運行を開始したE4系新幹線は、時速240キロ、16両編成で、定員は1634人と、世界で定員が最多の高速列車だった。中国の16両編成の「復興号」の定員は1193人。春節(旧正月、今年は2月5日)前に発表された17両編成の復興号の定員は1283人。
中国でも2階建て高速列車の開発が進められている。中車株機が開発した動力分散型アルミ合金製2階建て高速列車が、昨年11月に初公開された。この列車は流線型の先頭車両を採用し、全車両にモジュール化設計の理念を採用している。4・6・8両編成が可能。8両編成の座席数は820席で、定員は1708人。
説明によると、この2階建て高速列車は国際市場を見据えている。時速160キロを基礎技術プラットフォームとし、車体や台車などのコア部品は高速列車の基準に基づき設計・検証される。需要に基づき技術アップグレードが可能で、時速160キロ以上の各速度帯に対応する。また列車全体が軽量化設計を採用し、複合制動により制御するため、安全かつ省エネで環境にも優しい。
張氏は「2階建て高速列車だが、その車両の限界サイズは1階建てと一致する。既存の線路とパンタグラフを使用できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年2月19日
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