真空に近いレール環境で、最高時速が1000キロに達し、発射頻度は200秒間隔と地下鉄に相当する高速飛行列車。双創(大衆による起業・イノベーション)ウイークの「新動力持続拡大」展示ブース内で10日、中国航天科工飛航技術研究院の展示ブースが、高速飛行列車のPR動画を流していた。成都商報が伝えた。
中国航天科工磁気浮上・電磁推進技術総体部のスタッフである王岩氏は取材に対し、「高速飛行列車は当社が2015年に設立した『パイプ飛行機』双創チームが2017年に生み出したプロジェクトで、世界には米国のHTT社、ハイパーループ・ワン、中国航天科工集団公司のみが時速1000キロ以上の輸送システムの研究を発表している。当社の高速飛行列車の外観とサイズはほぼ確定している。車体には新型軽量化防熱・断熱一体化モジュールを採用し、車体の重量を最大限軽減し、車両の全長は29.2メートル、幅は3メートルになる」とした。王氏によると、2020年までに重要技術の難関突破を完了し、システムインテグレーション検証を展開する計画だ。
高速飛行列車の最大の特長は、真空に近いレール環境により列車の空気抵抗を弱め、磁気浮上・電磁推進技術を結びつける点にある。荷重・密封・分離設計を採用し、鉄筋構造パイプにより走行環境を作り上げる。さらに直流モーターによりけん引と制動を実現し、列車の最高時速を1000キロにする。王氏は、「列車は速度を0キロから一気に1000キロに上げるのではなく、最初はゆっくり加速していくため、乗客が背もたれに押し付けられるような感覚はない。そのため当社は高速飛行列車に、より安全で快適という特長があると言い切れる」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年10月12日
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