人工知能(AI)が、消費・警備・医療など人々の日常生活の各分野に進出するに伴い、亦荘病院眼科はこのほど新型デバイス「眼底カメラ」を投入した。AIの診断により、市民の早期眼疾患を発見する。同病院は北京市初のデジタル化スマート技術により慢性疾患の患者に眼疾患スクリーニングを提供するテスト事業の医療機関でもある。北京日報が伝えた。
眼底カメラ検査は、水晶体、網膜、脈絡膜、視神経の疾患を検査する重要な方法だ。高血圧症、糖尿病、中枢神経障害などの全身疾患により眼底の変化が生じ、さらには患者が診断を受ける主な原因になることもある。医師によると、これまでの眼底スクリーニングで使用されていた設備は直接検眼鏡と呼ばれ、検査で目にすることのできる患者の眼底の範囲が狭く、眼底の変化を発見できる確率も相対的に低くなる。しかも患者の検査で画像資料を残すことができず、次のスクリーニングで比較対照することができない。眼底カラー撮影技術の基本的な原理は、AIで診断を行い各種疾患の画像的特徴を自動的に整理し、画像の比較対照によりスムーズかつスマートに診断を行う。一度の診断にかかる時間は10秒ほど。
これほどスマートな設備を使った検査にかかる費用は、きっと高いではないかと関心を寄せる市民がいるが、この眼底検査の費用は40元(1元は約16.6円)で、医療保険も適用されるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年4月9日