中国で「人気ドラマのロケ地に旅行に行く」がトレンドに 中国

人民網日本語版 2019年05月17日08:21

武漢光彩影業などが製作し、張峰(チョウ・ホウ)監督と余中和(ユー・ジョンホー)監督がダブル監督を務めたドラマ「我和你的傾城時光(Our Glamorous Time) 」は放送が終わって4ヶ月以上経つものの、ストーリーや登場人物が今でも大きな話題となっている。このラブストーリーの舞台となった湖北省武漢市は今、予想以上の観光客フィーバーに沸いている。

計画からクランクアップまで半年かかった同ドラマのメインキャストとスタッフは、黄鶴楼や東湖、漢口租界、知音号、万達電影楽園、国際博覧センターなど武漢市内のほとんどの主な場所に足を運んだ。同ドラマに登場する同市のランドマークは約50ヶ所に達している。一人でも多くの人に武漢市に来て観光してもらおうと、製作会社は同ドラマ放送中に、同市でさまざまなイベントを開催した。

微博(ウェイボー)を見ると、「傾城時光のロケ地である武漢」が人気検索ワードとなり、ショート動画アプリ抖音(Tik Tok)も関連の動画が大人気となっている。そして、ドラマ放送後、鸚鵡洲大橋や卓爾書店などが関連のサイトでネットユーザーが「絶対に行っておきたい場所」とメッセージを残す場所となっている。さらに、武漢の人気観光スポット一覧や観光ガイドなどが続々と登場している。このように、ドラマ効果で、武漢観光の人気が急上昇している。

旅行先を選ぶ際、ドラマのロケ地となった都市を選ぶ人が増加中だ。武漢市文化・観光局の統計によると、今年の5月1日のメーデーに合わせた4連休中、武漢市を訪問した観光客数は前年同期比54.73%増の延べ932万7800人、観光收入は同比62.66%増の36億1600万元(1元は約15.92円)に達し、中国全土で5番目に人気の都市となった。旅行サイト・馬蜂窩のビッグデータによると、同連休中の人気度上昇が大きかった都市ランキングでも5位に入っている。

実際には、大ヒット映画・ドラマは、都市の観光の人気度を上昇させる面で大きな役割を果たすことが早くから知られている。業界関係者は、映画・ドラマ産業の複合効果、「映画・ドラマ+文化旅行」という、業界の垣根を超えた融合が既に新たな動向となっていると分析する。例えば、ドラマ「琅琊榜(ろうやぼう、~麒麟の才子、風雲起こす~」が大ヒットし水墨画のような美しさが広がる浙江省温州市楽清の雁蕩山が、ドラマ「那年花開月正圓」(Nothing Gold Can Stay)がヒットし、陝西省の咸陽市静かな古城・涇陽が人気観光スポットとなった。また、ドラマ「都挺好(ALL IS WELL)」が大ヒットしたのがきっかけで、もともと人気観光地であった浙江省蘇州市の人気がさらに過熱し、主人公の家となる「蘇家老宅」を訪問する人の数は1日当たり1000人以上に達し、登場した中華料理店も観光客が「絶対に行っておきたい場所」となった。業界の垣根を超えた融合がトレンドとなっていることに関して、業界関係者は、都市の魅力と映画・ドラマの影響力を組み合わせて、映画・ドラマをPRすると同時に都市の観光を宣伝するというのが新たなスタイルになっていると分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年5月17日

  

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