中国の「新国産品」が流行を牽引する新しいトレンドに (2)

人民網日本語版 2019年05月29日13:41

国産品ブランド「飛躍」のスニーカーを選ぶ消費者。(撮影・王俊嶺)

▽「中国製造」から高品質の「中国質造」へ

実際、ますます多くの老舗国産品ブランドがECプラットフォームを利用してコアの転換を果たし、科学技術のウェイトやファッション性が向上を続けている。今年3月8日の「天猫女王節」キャンペーン期間に、成長率が最も大きかった国産品はスマート機器だった。たとえば多機能グリル鍋は前年の約40倍になり、おやつメーカーも10倍になった。野菜・果物洗浄機は同328%増加し、食洗機は同339%増加した。乳幼児のいる家庭向けの「小吉」ブランドのミニ洗濯機は5分で600台を売り上げ、洗濯機類で一番売れた人気製品になった。

こうした事例からわかるのは、国産品ブランドが開放的な態度でインターネットを受け入れ、データを通じて消費者の新たなニーズを読み取るようになるにつれて、ますます多様化し、スマート化しているということ。また「アイデア+品質」戦略で大勢の若い消費者を獲得したということだ。

阿里研究院が発表した「新国産品の大きな未来——2019年中国消費ブランド発展報告」によると、アリババプラットフォームでは、18年に「新国産品」関連のキーワードの検索件数が126億件に達した。多くの老舗が天猫で「若返り」を果たし、95後(1995年から1999年生まれ)のファンの割合が国際的ビッグブランドを超えた。別のデータでは、18年の淘宝の消費者の無形文化遺産や老舗商品の一人あたり平均購入点数は2点を超え、このうち80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)が70%以上を占めたという。

多くの新興国産品ブランドもこうした傾向をよく見据えて、消費者のニーズとのマッチングをはかっている。たとえば上海小吉インターネット科技有限公司のエンジニアたちが天猫のビッグデータを活用し、レトロタイプ冷蔵庫の口コミを見たところ、ユーザーの約6%が化粧品の保存に利用していることがわかった。そこで新たに設計を行い、化粧品専用の冷蔵庫が誕生した。昨年の天猫「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)では、開始10分で完売したという。

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