中国の「新国産品」が流行を牽引する新しいトレンドに (3)

人民網日本語版 2019年05月29日13:41

このほど行われた2019年「中国ブランドデー」イベントで、スタッフ(右)が食べ残しの生ごみを軸の主要原料にした生分解性プラスチックの中性ペンを説明する様子。(撮影・方■<吉へんに吉>)

▽「新国産品」の重点は供給側

国産品ブランドのモデル転換・バージョンアップについて、北京科技大学管理学院経済貿易学部の何維達学部長は、「今のような時代背景の下、国産ブランドは中国の消費者の日々ますます増大する素晴らしい生活への多様なニーズに全力で対応し、従来の製品はモデル転換・バージョンアップをはかり、ハイテク製品は技術を制し、ひいては国の競争力の重要な構成要素にならなくてはいけない」と指摘した。

何氏は続けて、「『新国産品』をしっかり手がけるには、まず企業が革新を進め、製品の品質を保証する必要があり、これを基礎としてさらに製品の技術のウェイトを高め、産業チェーンへの延伸をはかることだ。監督管理機関は企業に対する監督を強化して、製品の品質を保証しなければならない。多方面が協力してこそ、『新国産品』という看板をしっかり掲げることができ、中国ブランドのストリーを紡いでいくことができる」と述べた。

これと同時に、「新国産品」の成長の重要プラットフォームであるECプラットフォームは、「新製造」の概念を業者の設計、製造、供給チェーンの管理の各プロセスに落とし込み、「新小売」の概念を情報発信、営業、販売、販売後の各段階に浸透させ、ビッグデータを用いた供給チェーンのバージョンアップを行って、営業販売シーンで産業のギアチェンジとバージョンアップを支援した。

商務部(省)電子商務・情報化司の蔡裕東副司長はアリババの新国産品計画発表会で、「ブランドは国と企業が経済グローバル化に参加する際の重要なリソースだ。現在、中国の一人あたり平均国内総生産(GDP)は9千ドル(1ドルは約109.3円)を超え、中国の独自ブランドはこれから大ブレイクの時期を迎える。アリババをはじめとするプラットフォームは中国製造(メイド・イン・チャイナ)から中国創造(クリエイト・イン・チャイナ)への転換、中国速度(中国スピード)から中国質量(中国品質)への転換、中国製品から中国ブランドへの転換を促進していくだろう」と展望を述べた。

国産品が自ら強くなる時、未来は相当期待できるものになる。何氏は、「中国のより自信に満ちた世代の消費者が発展しつつあり、若い人は品質と個性を追求して、『新国産品』のコア競争力維持の推進力になっている。『新国産品』の新しさの根本は、供給側の革新とバージョンアップにある。未来には、政策の後押し、科学技術の発展、新消費の勃興発展に後押しされて、『中国創造』と『中国質造』(高品質の中国製造)がより大きな舞台でその役割を演じることになるだろう」と予想した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年5月29日

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