中国全土科学発信発展指数報告書が発表

人民網日本語版 2019年06月04日13:43

科学発信発展指数は中国内初の地域科学普及事業発展状況を測る指数ツールだ。上海科学普及教育促進センターが明らかにしたところによると、最近発表された「全国各省(市)科学発信発展指数報告書」(以下「SCDI」)によると、北京市と上海市の科学普及事業発展状況はその他の省(市)を明らかに上回っている。北京市の総合指数は431.58でトップになっているが、部・委員会の関連データを差し引いた場合、上海市は307.66で全国をリードしている。科技日報が伝えた。

同報告書は「中国科学普及統計(2017年版)」の全国31省(市)の関連統計データに基づき、科学普及活動、科学普及経費、科学普及従事者、科学普及の場、科学普及メディアという5つの1級指標と20の2級指標により、地域の科学普及事業発展の全体状況を評価した。標準偏差法により各種指標のウエートを客観的に計算し、統計標準化公式を使用しデータの無次元化処理を施し、最終的に代入法により指定エリアのSCDI値を求めた。

SCDIによると、2015−17年の科学普及専門従事者の年平均成長率は1.5%で、うち科学普及創作者は5.36%増、科学普及管理者は4.48%増と成長率が高かった。高素養(中級職階以上もしくは大卒以上の学歴)科学普及従事者は全体の55.55%を占めた。北京市は1万人あたり23.49人で、SCDI値は3.855。上海市は23.46人で3.850。

全国科学普及展示ホールの面積は昨年比13.72%増となったが、北京市、上海市、広東省、浙江省などに集中し、この4省(市)の面積は全国の34%を占めた。上海市の公共の場における科学普及宣伝施設(科学普及活動室、科学普及アトリエなど)資源は、全国の30%を占めた。

注意すべきは、従来の科学普及メディアが徐々に衰退し、ラジオ・テレビ番組の人気が上がっていることだ。従来の科学普及発行物(科学普及図書、雑誌、新聞、音声作品)の総量はやや減少している。コストと利用者を考えると、時代の調整に順応する必然的な流れとなっている。従来の紙メディアと比べると、現在は科学普及番組(テレビ、ラジオ)の放送がより人気となっている。

また科学普及活動のうち、国際活動の開催は前年比で急増し、全体の参加者数が13.83%増となった。この点で目立つのは北京市(全国の32%)、重慶市(同12%)、上海市(同11%)、江蘇省(同9%)。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年6月4日

  

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