中国農業科学院院長、中国工程院院士の唐華俊氏は16日、同院2019年事業会議で「注目を集めている国家作物生殖質バンク新バンクの建設は力強く推進されており、今年3月に着工される予定だ。竣工後は設計上の容量が150万点を超える世界最大規模の作物生殖質資源国家バンクになり、中国の作物生殖質資源のフルカバー、集中的・中長期保存を実現する」と発表した。科技日報が伝えた。
国家作物生殖質バンクは、全国の作物及びその近縁の野生植物の生殖質資源戦略保存センター、保存技術研究開発センター、共有サービスセンターで、1986年に竣工した。設計上の保存容量は40万点で、保存期間は50年以上。これを中心として中国作物生殖質資源保護施設システムが構築された。これには1つの長期バンク、1つの予備バンク、10の中期バンク、43の生殖質園が含まれる。2018年12月現在、中国の作物生殖質資源長期保存量は50万2173点に達し、世界2位につけた。うち国家長期保存は43万5416点、43の生殖質園の保存は6万6757点。国家バンクの50万点以上の戦略資源を生殖質源とし、世界最大の作物資源保存・共同利用プラットフォームを構築した。一部の統計データによると、中国の新育成品種の5割以上に、国家バンク・園生殖質源の遺伝的背景が含まれる。
国家作物生殖質保存量がすでに大きく限界を超えていることから、国家発展改革委員会は2015年4月に国家作物生殖質バンク新バンクの建設プロジェクトを正式に承認した。新バンクの建築面積は2万1000平方メートルで、低温バンク、試験管苗バンク、超低温バンク、DNAバンクを一つにした150万点スマート化保存施設を建設する。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月17日
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