商務部「米国は中米貿易で巨額の利益を得ており、損はしていない」

人民網日本語版 2019年06月05日13:52

商務部(省)の報道官は4日、米国が中国の「中米経済貿易協議に関する中国側の立場」白書に対して発表したコメントについて、談話を発表した。新華社が伝えた。

中国政府が今月2日に同白書を発表すると、米国の通商代表部(USTR)と財務省は3日に同白書についてコメントを発表した。

商務部の報道官は、「米国は多国間貿易のルールを省みず、貿易赤字を理由に一国主義や保護主義による措置を頻繁に採用し、中米経済貿易摩擦を引き起こしたと同時に、中米経済貿易協議において自国の利益のための要求を中国に押しつけ、典型的な貿易覇権主義的な行為を行った。米国のやり方は中米両国と世界に損害をもたらしただけでなく、その責任は完全に米国にある。中国は、米国の対中貿易赤字は多くの客観的な要因の影響によるものであり、市場の影響の結果だと考える。米国が中米貿易から得た利益は巨額であり、『損をしている』という説にはまったく根拠がない」と述べた。

また同報道官は、「現在の米国政府が発足して以来、グローバルな利益を省みることなく、『米国第一』を堅持し、国際的な責任と義務を軽視し、政府のパワーをほしいままに動かして他国の企業にプレッシャーをかけ、グローバル産業チェーンとグローバル供給チェーンをかき乱した。誰が国際ルールを尊重していないのか、誰が『不公平』なやり方をしているのか、言わずとも明らかだ」と述べた。

さらに同報道官は、「中国は一貫して最大限の忍耐と誠意をもち続け、中米経済貿易協議を推し進めており、『中米経済貿易協議に関する中国側の立場』白書でこの点について詳細に記している。米国は中国が協議の中で『逆行』していると非難するが、これは完全に荒唐無稽なでたらめだ。協議の過程で、文書の内容や関連の表現について修正の提案をし、調整を行うのは、貿易協議では当たり前のことだ。米国政府が過去10数回の協議で絶えず要求を調整しながら、中国が『逆行』していると身勝手な非難をするのは、中傷以外の何者でもなく、中国は受け入れることはできない」と述べた。

そして同報道官は、「中国は一貫して、双方には経済貿易分野で溝や摩擦があり、最終的に対話と協議を通じて解決をはかる必要があると考えてきた。しかし協議には原則があり、相互尊重と平等互恵を基礎として打ち立てなければならない。一方がもう一方の主権と核心的利益を尊重せず、プレッシャーをかけてもう一方から譲歩を引き出そうとし、自分にとってのみ有利な結果を得ようとすれば、その協議は成功しない。米国が誤ったやり方を放棄し、中国と向き合って進み、相互尊重と平等互恵の精神に基づき、溝を管理・コントロールし、協力を強化し、中米経済貿易関係の健全で安定した発展を共同で守ることを願う」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年6月5日

  

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