瀋陽故宮、扁額「紫気東来」など3点を「最も愛されている文化財」に選出

人民網日本語版 2019年06月24日08:37
瀋陽故宮、扁額「紫気東来」など3点を「最も愛されている文化財」に選出
金漆九龍の扁額「紫気東来」

瀋陽故宮博物館は20日、「最も愛されている文化財」3点の選考結果を発表した。選出された3点とは、清朝第2代皇帝ホンタイジ自身が使用していた鹿角の椅子、清朝金漆九龍の扁額「紫気東来」、清朝乾隆年間に作られた七宝細工の「甪端(ろくたん、神獣の一種)」。中国新聞網が伝えた。

今回の選出活動は、今年3月7日にスタートした。候補となった100点の文化財の中から、一般市民が自分の最も好きな文化財を選び、オンラインで投票した。獲得票数が最も多かった文化財トップ3が、「最も愛されている瀋陽故宮の文化財3点」に選出された。瀋陽故宮の選出活動期間中の累計来館者数は延べ58万人を上回り、「博物館の奥深くにしまい込まれて人目に触れなかった」文化財の多くが、人々によく知られるようになっただけではなく、瀋陽故宮の独特な文化的価値と文化的魅力も示されることになった。

この文化財3点のうち、「世にも珍しい貴重品」である「清朝第2代皇帝ホンタイジ自身が使用した鹿角の椅子」は、ホンタイジが自ら狩猟でとらえた雄ジカの角で造られたもの。清朝金漆九龍の扁額「紫気東来」は乾隆帝直筆の行書で、瀋陽故宮鳳凰楼正門に最近改めて掛けられ、建物と扁額が両方揃った本来の姿がよみがえった。清朝乾隆年間に作られた七宝細工の甪端は清乾隆宮殿に展示されている品で、実用の器であり、ずんぐりした身体からまっすぐな四肢が伸びており、温和な顔つきと艶やかな色彩が加わって、めでたさが醸し出されている。

瀋陽故宮博物館の李声能館長は、「文化財・博物の美しさは、大事にしまい込んで人目に触れないようにするべきものではない。高尚すぎて理解できないと感じさせるようなものではなく、人々に知られ、愛されなければならない。これら3点の文化財は、瀋陽故宮の特色と瀋陽の風情を十分に体現しており、めでたさや素晴らしさ、多くの祝福を意味しており、選出の目的に適っている」とコメントした。

瀋陽市文化観光・テレビラジオ局の関蓉暉局長は、「この3点の文化財という資源を上手に生かし、活用し、人気を盛り上げていかなければならない。その魅力を深く掘り下げ、一連の文化クリエイティブ商品を企画・開発することで、より多くの国内外観光客が瀋陽を訪れて故宮を見学し、3点の文化財を見るようにすることが必要だ。文化クリエイティブ商品を媒体として、瀋陽故宮文化財のストーリーを紹介し、『文化財に命を吹き込む』べきだ」と指摘した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年6月24日

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