<企画>1~6月の経済情勢に関するデータを発表 中国

人民網日本語版 2019年07月23日15:59

税関総署が発表したデータによると、今年上半期の中国の対外貿易輸出入総額は14兆6700億元で、前年同期比3.9%増となった。なかでも電動自動車の輸出は91.9%増という著しい成長を遂げた。

上半期における中国の輸出は6.1%増の7兆9500億元、輸入は1.4%増の6兆7200億元だった。貿易黒字は41.6%拡大し、1兆2300億元だった。

輸出入品目から見ると、上半期において、中国の電気機械製品の輸出額は5.3%増の4兆6300億元となり、中国の輸出総額の58.2%を占めている。このうち携帯型パソコンの輸出額は11.4%増、電動自動車の輸出額は91.9%増、太陽電池の輸出額は57.1%増となった。

貿易パートナーから見ると、中国はEUやアセアン諸国、日本といった主要な貿易パートナーに対する輸出入がいずれも成長した。具体的に見ると、上半期の中国の対EU輸出入総額は11.2%増の2兆3千億元で、中国の対外貿易総額の15.7%を占めた。また対アセアン諸国との貿易総額は10.5%増の1兆9800億元で、中国の対外貿易総額の13.5%、中日貿易総額は1.7%増の1兆300億元で、中国の対外貿易総額の7%を占めた。

1-6月、中国国内の投資企業が世界151の国と地域の企業3582社に対し行った非金融類の直接投資は累計で3468億元に達し、前年同期比で0.1%増加した。6月当月の対外直接投資は637億3千万元で、前年同期比6.3%増となった。

上半期、中国の対外投資協力は安定して健全な発展を維持した。その特徴としては以下の点が挙げられる。

(1)「一帯一路(the Belt and Road)」参加国に対する投資協力が積極的に推進。1-6月、中国企業の「一帯一路」沿線51ヶ国に対する新規投資は合計68億ドルで、同期総額の12.6%を占めた。

(2)クロスボーダーな合併買収が着実に増加。1-6月、中国企業が実施したクロスボーダーな合併買収は161件で、実行ベースの取引総額は169億5千万ドル、うち直接投資は92億2千万ドルだった。

(3)対外投資構造が引き続き最適化。1-6月、対外投資の主な対象はリース・ビジネスサービス業や製造業、卸売小売業、採鉱業、情報伝送/ソフトウェア・ITサービス業などの分野だった。

(4)対外請負工事の大型プロジェクトが多く、現地の発展をけん引し、互恵とウィンウィンを実現。

1-6月に全国で新たに設立された外資系企業は2万131社に上り、外資導入額は4783億3千万元(1元は約15.8円)で前年同期比7.2%増加した。6月単月の外資導入額は1092億7千万元で同8.5%増加だった。

外資系企業による投資はハイテク産業に加速的に集中した。上半期のハイテク産業の外資導入額は同44.3%増加し、外資導入額に占める割合は28.8%に達した。ハイテク製造業の外資導入額は502億8千万元で同13.4%増加した。このうち医薬製造業は同12.8%増加、電子・通信設備製造業は同25%増加。ハイテクサービス業の外資導入額は875億6千万元で同71.1%増加した。うち情報サービス業は同68.1%増加、研究開発・設計サービス業は同77.7%増加、科学技術成果移転サービス業は同62.7%増加だった。

西部地域と自由貿易試験区における外資導入が急速な伸びを達成した。西部地域は349億6千万元で同21.2%増加し、自由貿易試験区は同20.1%増加した。

主な投資元国・地域からの投資がほぼ安定を保ち、欧州連合(EU)からの外資導入額は22.5%、、ASEANは7.2%、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国は8.5%、それぞれ増加した。

■ 日韓などの対中投資が目立って増加 「中国は外資系企業を抑圧しない」

米国側が一方的に起こした貿易摩擦により、このところ、一部の外資系企業は中国における投資・経営に関する信頼に影響を及ぼしたり、抑圧されることを懸念する外資系企業もある。これについて、中国商務部(省)の高峰報道官は、「中国はいかなる外資系企業をも抑圧しないし、いかなる外資系企業も差別しない。中国は断固として外資系企業の中国における合法的権利・利益を保護する」と強調した。>>>

■ 中国の上半期GDP成長率は6.3%

国家統計局が7月15日に発表した速報値データによると、中国の上半期国内総生産(GDP)は45億933万元(1元は約15.7円)で、比較可能な価格で計算すると、前年同期比で6.3%増加した。四半期別では、第1四半期は6.4%増加、第2四半期は6.2%増加となった。国家統計局は、「全体的に見て、上半期の国民経済は合理的な範囲で運営されており、全体として安定し、安定の中で成長の発展傾向が続いている。しかし現在国内外の経済情勢が依然として複雑で厳しい状態が続き、経済が新たな下ぶれ圧力に直面することも意識しなければならない」と分析した。>>>

■ 上半期の純輸出がGDP成長率を1.3ポイント引き上げ

上半期には物品・サービスの純輸出の国内総生産(GDP)の成長に対する寄与度は20.7%となり、投資の寄与度を1.5ポイント上回った。この数字に基づいて試算すると、純輸出がGDP成長率を1.3ポイント引き上げた

税関の統計によると、人民元建てで計算した場合、輸出入は前年同期比3.9%増加し、輸出は同6.1%増加、輸入は同1.4%増加だった。国家統計局のデータに基づけば、上半期には物品・サービスの純輸出のGDPの成長に対する寄与度は20.7%となり、投資の寄与度を1.5ポイント上回った。この数字に基づいて試算すると、純輸出がGDP成長率を1.3ポイント引き上げたことになる。>>>

 (編集JZ)

 「人民網日本語版」2019年7月23日

  

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