中米科学者チームが踏んでも死なないゴキブリロボットを開発

人民網日本語版 2019年08月05日15:03

ゴキブリをみると、思わず踏みつけたくなるのが人情だ。科学誌「サイエンス・ロボティクス」の最新号によれば、米国カリフォルニア大学バークレー校と中国清華大学の科学者チームがこのほど柔軟性の高い新型のゴキブリ風ロボットを共同開発した。素速く移動するだけでなく、踏んでもつぶれないという。「科技日報」が伝えた。

「ゴキブリロボット」の原型は高さ3センチメートルで、重さは0.07グラムに満たない。構造を見るには電子顕微鏡が必要で、パラジウムの電極にはさまれた熱可塑性のある層が、シリカゲルを接着剤にしてポリエチレンテレフタレート樹脂のパーツに接着されている。

60ボルト(最低8ボルト)の交流電圧をかけると、この湾曲した長方形の紙片のような簡易ロボット装置は急速に伸びたり縮んだりし、前足にあたる部分が地面につくと、最高で1秒あたり体長20個分の速度、すなわち毎秒8.7センチメートルのスピードで移動する。

素速く移動するだけでなく、「ゴキブリロボット」にはより「クール」な技能が備わる。自分の重さより100万倍の負荷をかけて踏みつけても、スピードは半減するものの、移動し続けることができる。15度の傾斜を上らせると、毎秒体長1個分の速度で上っていく。6分の1のスピードで自分の6倍の重さがあるピーナッツを運ぶことにも成功した。

研究者によると、「ゴキブリロボット」の原型にある1本の足を2本に増やせば、移動のスピードは一層速くなる。「ゴキブリロボット」のスピードと強度はこれまでの柔軟性の高いロボットとは比較にならないもので、今後は環境探査、構造検査、情報収集、災害救助などの場面で幅広い応用が期待されるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年8月5日

  

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