浙江省杭州市医療保障局によると、8月1日から、杭州市では市街地の指定医薬機関6000施設以上で、医療保険加入者に電子カルテの使用が正式に開始され、電子カルテが徐々にこれまでの紙の病歴記録に取って代わる。新華網が伝えた。
杭州市医療保障局の石連忠局長は、「従来の紙の病歴記録はおしなべて簡単なもので、医療機関にかかった記録を調べるのにも手間がかかった。紙の病歴記録と比べ、電子カルテの内容は医療機関にかかった過程や薬の服用状況、検査状況、結論がよりはっきりとした完全な形で記載されている」と語った。
8月1日から電子カルテは杭州市市街地の公立病院11施設で先行して使用が始まり、今年年末には杭州市の指定医薬機関6000施設以上で全面的に使用される。2019年8月1日から2020年3月末までを紙の病歴記録と電子カルテの併用段階とし、2020年4月1日からは、医療保障当局では紙の病歴記録の発行を中止する。
電子カルテの普及後は、医療機関にかかる際に市民カードや医療保険病歴記録を持参する必要がなくなり、スマホ1台で済むようになる。
杭州市中医院医療保険弁公室の陳敏児室長は、「特に病院の医療保険チェック窓口では、これまでは外来診察費用のチェックで患者に病歴記録などの資料を提出してもらわなければならなかった。でも今ではコンピューターでの照会が可能になり、患者は窓口で待たなくてもよくなった。しかも省や市の各病院でも電子カルテの地域内共有ができるようになる見通しだ」としている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年8月3日