米国は今月1日、中国からの輸入品3000億ドル分(1ドルは約107円)を対象に、15%の追加関税を課す措置を発動した。それに対して、中国は翌2日に、世界貿易機関(WTO)の紛争解決機関に提訴した。中国商務部(省)の高峰報道官は5日の定例記者会見で、「中国は今のところ、提訴の撤回は考えていない」との見方を示した。中国新聞網が報じた。
高報道官は記者会見で、中国はWTOの紛争解決機関に提訴したことに関するメディアの質問に対して、「米国の追加関税措置は自由貿易規則や多国間貿易体制に著しく反している。米国側の措置をめぐって、WTOに提訴したのは、中国が自国の正当な権益を守ると同時に、多国間貿易体制を守るための措置だ」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年9月6日