新中国成立70周年

北京大興国際空港が本日開港 鳳凰の翼、大空へと羽ばたく (2)

人民網日本語版 2019年09月25日15:28

濃い霧でも着陸可能

大興空港は開港と同時に、国際民間航空機関(ICAO)が定めるカテゴリーIIIBの計器着陸装置(ILS)を使った着陸能力とヘッドアップディスプレイ(HUD)に基づく滑走路視距離観測装置(RVR)の75メートル離陸能力、4級のA-SMGCS (先進型地上走行誘導管制システム)を備えた空港であり、この3つの基準をクリアしているのは、中国国内では同空港だけだ。華北空管局大興空管センター・管制運行部の彭鵬副部長によると、「今後、周辺の高速道路が封鎖されるほどの濃い霧などが発生しても、滑走路の視程が75メートル以上であれば、IIIBの基準を満たしている航空機とクルーであれば、大興空港に着陸することができる」という。

自然にやさしいターミナルビル

2017年11月、北京大興国際空港のターミナルビルは、「グリーンビルディング」3つ星、省エネビルディング3Aの認証を取得した。中国で省エネビルディング3Aの認証を受けたのは同ターミナルビルが初めてだ。

北京大興国際空港のターミナルビルのエネルギー消費は、同様の規模の空港のターミナルビルと比べて20%少ない。毎年排出される二酸化炭素も2万2000トン少なく、それは119万本の木の植樹、標準炭8850トンの節約に相当する。

また、空港内で使用されるサービス車両のうち、新エネ車の使用が可能な場合は全て新エネ車を使用している。たとえば、南方航空が大興空港で使う車両の70%が新エネ車。東方航空が使う車両の47%も新エネ車で、うち、シャトルバスとファーストクラス・ビジネスクラスを対象としたサービス車両は全て新エネ車だ。また、ターミナルビル内の60%のエリアも太陽光を採用している。

北京市内から「20分」の距離

大興空港は北京市内とどれくらい離れているのだろうかという点について、大興国際空港管理センターの孔越副総経理は、「首都国際空港は天安門から約26キロで、大興空港は46キロ。しかし、大興空港が『遠い』わけではない」と説明する。

なぜ「遠い」わけではないのだろうか?それは、地下鉄空港線に乗れば、草橋と空港は19分間の距離で、北京と雄安新区を結ぶ京雄都市間鉄道に乗れば、北京西駅と空港は約20分の距離だからだ。さらに、車で大興空港高速を走れば、南五環から空港までもわずか約20分だ。

安全と安定、秩序を確保するため、開港直後は、発着便の数を少なくするほか、関係する中国の航空会社の移転を、2022年の北京冬季五輪までに段階的に進める計画だ。現在、航空会社16社が2019年の冬・春シーズンに大興空港に乗り入れることが決まっており、116路線が開通する計画。うち、国内線が101路線、国際線が15路線。世界の112空港と繋がり、そのうち、中国国内空港が97空港、海外の空港が15空港となっている。

計画では、大興国際空港の利用者目標は、2022年が延べ4500万人、2025年が延べ7200万人。最終的には、年間利用者数延べ1億人を見込んでいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年9月25日

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