一方で、別の専門家は、「テラヘルツチップの放熱問題も早急な解決が待たれる。現在、チップがますます小さくなり、伝送効率が向上して、チップが『熱く』なりやすいため、微小な放熱の技術も早急に向上させる必要がある」と指摘した。
また伝送データ量が拡大し、低遅延で高信頼の伝送を実現しようとすれば、6Gネットワークシステムのさらなるスマート化が必要になる。呉氏は、「現在、自分のチームが6Gネットワークのインテリジェント情報処理のアルゴリズムを研究しており、これにはスマートクラウドコンピューティング、エッジコンピューティング、端末のスマート応用、また各レベルのインテリジェントアルゴリズムをどのように協同させるかなどが含まれる」と説明した。
3Gから4Gへ、そして5Gへ。通信技術の世代交代にはそれぞれ約10年間の発展周期が必要だった。多くの専門家は取材に対し、「6Gが本当に『普通の人々に浸透する』には、少なくとも10年ほどの時間がかかる」との見方を示した。
南京航空航天大学電子情報工程学院の張小飛教授は、「現在、中国内外で6Gの研究は始まったばかりだが、関連する国際技術標準の確立を急がなければならない。これには6Gの周波数、ネットワークの枠組、多元接続、ワイヤレス電力伝送、スマート化など各方面の技術が含まれる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年9月26日