新中国成立70周年

日本の「飯炊き仙人」が釜を背負ってハルビン「大米節」に登場

人民網日本語版 2019年10月10日14:52
日本の「飯炊き仙人」が釜を背負ってハルビン「大米節」に登場
米を炊く89歳の村嶋孟さん(撮影・邵国良)。

「飯炊き仙人」と呼ばれている村嶋孟さんが9日、愛用の釜を背負い、日本からはるばる黒竜江省哈爾浜(ハルビン)を訪れ、開幕準備中の「第2回中国・黒竜江国際大米節」会場に姿を現し、昔ながらの米の炊き方を披露した。中国新聞網が伝えた。

「私は7人きょうだいの長男として生まれ、小さな頃から母親が米を炊くのを見て大きくなった。自分も、ずっと米を炊いてきた」と話す村嶋さんは、今年89歳、「飯炊き」に生涯を捧げてきた。

「若い頃、戦争を体験し、小麦粉と雑草を混ぜたもので飢えをしのいだ。炊き立ての白いご飯を食べられることは、人生で最大の幸福だった」と話す村嶋さんは、米に対して並々ならぬ思いを抱いてきた。30歳をこえてから、村嶋さんは食堂を開いた。それから57年間にわたり、自分で米を炊き続けてきた。村嶋さんは今でも、昔ながらの方法で米を炊いている。

「米、水、研ぐ、炊く、蒸す―これらは全て、美味しい米を炊く鍵となる。良質の米はすべすべで、質感がある。一方、普通の米は触ると『ザクザク』という音がして、触った感じも硬く手に刺さる感じだ。米を炊くのに用いる水道水には、濾過用の炭を入れ、水の中の漂白剤や他の雑味を取り除いている」と村嶋さん。

今回、日本からハルビンを訪れた村嶋さんは、自分が普段使っている釜、蓋、ひしゃく、布巾などの炊飯道具をわざわざ持参した。彼は、「米を炊くのは簡単なことだが、米は、農家の人々が田植えをして稲を育て、手塩にかけて成長して収穫される。1杯のおいしい米を食べられることは、本当に幸せなことだ」と強調した。

第七回黒竜江国際有機食品産業博覧会・第2回中国黒竜江国際大米節は、今月10日から14日まで、ハルビン国際コンベンション・スポーツセンターで開催される。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年10月10日

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