北京の故宮博物院は10月10日に創立94周年を迎えたものの、その祝賀イベント、行事などは行われず、ひっそりとした「誕生日」となった。しかし、「599歳」になった紫禁城の「故宮角楼カフェ」、「故宮文創」、「故宮書店」などブランドは、故宮アイス、紫禁城バッジ、故宮ファンデーションなどを打ち出して、その「誕生日」を祝った。北京晩報が報じた。
「康熙が一番好きだったチョコレート」や「癒し系コーヒー」などのメニューが大人気となっている故宮角楼カフェは、故宮博物院創立94周年を祝って、宮廷がデザインされたバッジ3種類を打ち出した。3種類はバッジの形は、龍の頭、「萬」の字、同カフェの赤のコップだ。10日から13日にかけての4日間、同カフェで一定額以上を消費した客にプレゼントされる。
故宮博物院の故宮文創館は、誕生日当日に、「故宮の口紅」に続くコスメシリーズとして、4種類のファンデーションを発売した。価格は299元(1元は約15円)。同館の微信(WeChat)公式アカウントによると、ファンデーションはチョウセンニンジンの根、ハスの花、蜂蜜などから取った成分を含み、その外観デザインは、アンティークで上品な仕上がりになっている。
その他、故宮のアイスや海棠春満メモ帳、牡丹玉蘭ランチョンマットなど、ユニークな故宮の文化クリエイティブを、ネットユーザーらが微博(ウェイボー)で紹介している。
実用品のほか、故宮は、若い職人・■祥(■は萠にりっしんべん)が、紫禁城の建築に参加した様子を描くドラマ「故宮如夢」を、「5G+4K超高画質+インタラクティブマルチエンディング+シーン没入」の革新的スタイルで製作する計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年10月12日