粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)において、重大水利プロジェクト「対マカオ第4給水ラインプロジェクト」が完成し、給水がスタートした。これにより、マカオに対する珠海の給水量が増加すると同時に、複線給水ラインによる給水が実現し、給水の保証率が大幅に高まった。人民日報海外版が伝えた。
広東・マカオ給水協力の重点プロジェクトである「対マカオ第4給水ラインプロジェクト」には、15キロメートルに及ぶ給水パイプラインの建設および洪湾ポンプ場の建設が含まれており、投資総額概算は5億2500万元(1元は約15.33円)。約3年間の工期を経て、今年4月に竣工した。給水が始まると、マカオに対する珠海の給水能力は、1日50万立方メートルから70万立方メートルに増加する。これまで、マカオに給水していた3本のパイプラインはいずれも、竹仙洞ダムを経てマカオに入っていたが、今回、タイパ島方面からマカオに入る給水ラインが新たに増えたことで、給水ラインの複線化が実現し、水源のリスク回避力と安全保障力が大幅に高まった。
広東省は1960年3月、竹仙洞ダムと銀坑ダムを完成し、マカオに対する給水を正式に開始した。今世紀に入り、珠海・マカオ両地の経済発展に伴い、給水需要が急激に高まった。広東は、新たなマカオへの給水プロジェクトの建設を絶えず進めるだけでなく、政府間で常態化した給水協力体制をマカオとの間で打ち立てた。広東とマカオは、2007年と2009年に、「広東・マカオ給水協力枠組協議」および「広東・マカオ給水協議」を取り交わした。これにより、双方は、政府レベルにおいて、より安定した給水協力体制を構築、水資源の合理的利用・保護が促された。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年10月18日