中国科学文献計量評価研究センターは、28日に開かれた「中国学術誌未来フォーラム2019」において、「世界学術誌影響力指数WAJCI年次報告書」を発表した。同報告書によると、中国の1429種の学術誌が海外の1万1659種の学術誌と「順位を争った」結果によると、中国の10種の学術誌がWAJCI指数で世界上位5%内に入り(科学技術が5種、社会科学が5種)、126種が世界Q1エリアに(科学技術が89種、社会科学が37種)、288種が世界Q2エリア(科学技術が193種、社会科学が96種)に入った。科技日報が伝えた。
報告書は237学科・分野に基づき、世界的に広く発信し、高い影響力を持つ学術誌1万3088種のWAJCI指数を発表した。
同センターは過去8年間の学術誌評価・研究の実践に基づき、被引用数という文献計量学の方法を用いて学術誌を客観的に評価した上で、世界の学術誌における評価の改善を行った。例えば統計対象となる学術誌の選択について、報告書は国際的に公認されているクラリベイトの優秀学術誌データバンク「WoS」を踏まえた上で、その収録基準以上という原則に基づき中国の学術誌を追加した。入選した中国の学術誌の国際影響力指数WAJCIは、同学科Q4エリアのJCR学術誌の平均値を上回るものとした。2019年版の最終的な統計対象となった学術誌は2万2077種。113カ国・地域を網羅しており、うちWoSが2万1165種で、中国の学術誌を1160種追加。
報告書は海外の学術誌による中国の学術誌の引用数、及び中国の学術誌による海外の学術誌の引用数の統計をとった。これにより、中国内外の学術誌が同一引用データバンクによる評価を受けた。中国内外の学術誌の評価の間にあった2つの独立した基準の壁が打ち破られた。データによると、中国の科学技術誌の国際被引用数の過去7年の平均成長率は17%にのぼり、2018年は前年比で14万回増加した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月29日