世界のワクチン研究に進展、中国と米国の論文が最多

人民網日本語版 2019年06月14日13:10

子宮頸がんワクチンの量産市販が近年相次いでおり、がんワクチンが注目されるようになっている。中国科学院文献情報センターと米国化学会の情報部門であるケミカル・アブストラクツ・サービス(CAS)が11日に広州市で共同発表した「ワクチン研究開発状況分析報告書」によると、米国と中国のワクチン論文・特許は世界1、2位を占めている。また治療ワクチン、特にがんワクチンが近年、研究者から注目されている。人民網が伝えた。

同報告書はCASが提供したワクチン関連ビッグデータを利用し、科学文献計量・データ可視化などの方法と結びつけ、過去数十年の世界及び中国のワクチン関連の研究開発傾向を分析した。

報告書によると、ここ30年間で世界のワクチン研究開発は急成長の流れを維持しており、その論文発表数・特許出願件数が安定的に増加している。米国と中国の研究論文発表数・特許出願件数はいずれも世界1、2位を占めている。うち米国はワクチンの科学研究産出大国で、その論文数は世界の30.13%、特許件数は32.43%を占め、いずれも3割を上回っている。2位の中国より前者が約14%、後者が約13%高くなっている。

中国のワクチン研究開発傾向は世界とほぼ一致し、持続的発展の流れを示している。ワクチンの基礎研究及び特許出願は、科学研究機関と大学が中心になっている。企業は近年、ワクチンにおける特許出願で活況を呈している。しかし中国は依然として海外での特許展開に相対的に弱い。

ワクチン類物質の研究の焦点は、HIVワクチン、インフルエンザワクチン、ウシ型結核菌ワクチンなどの予防ワクチン、及び前立腺がんワクチン「Sipuleucel-T」、子宮がんワクチン「Gardasil」、B型肝炎ワクチン「Engerix-B」などの新型治療ワクチンに絞られている。

注意すべきは、トップ10の治療ワクチンのうち5つががんワクチンであることだ。世界のがんワクチンに対する注目度の高さが分かる。統計によると、がんワクチンは細菌ワクチンやウイルスワクチンなどを上回り、CASの登録物質が最多の大分類になっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年6月14日

  

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