健康に不安抱く若者が中国の健康食品の成長に寄与

人民網日本語版 2019年10月24日14:02

働き盛りで、人生で最も良い時期を過ごしているはずの30歳前の若者が今、すでに自分の健康や美容に不安を抱き始めている。そして、健康食材のクコの実を飲み物に入れて飲むだけでなく様々な美容商品や健康食品などを買い求めるようになっている。このように中国では現在、健康や美容に不安を抱える90後(1990年代生まれ)が健康食品産業の成長を牽引するようにさえなっている。工人日報が報じた。

90後が健康に不安を抱いているのはなぜ?

ある動画サイト運営会社に勤務するlucyさんは、最近迎えた26歳の誕生日の日も、ケーキを食べたり、ミルクティーを飲んだりすることなく、普段通り、アズキ、ブクリョウ、ハスの実を煮込んだスープを飲んで過ごしたという。lucyさんは、「これを飲むと元気が出る。北京の空気は乾燥し過ぎているので、明日か明後日にはシロキクラゲのスープを作って、滋養をつけないと。25歳を過ぎたら、絶対に健康や美容に注意しなければならない」としただけでなく、「あなたの場合、ツバメの巣のスープを飲まなないとだめですよ」と筆者に注意を促した。

科学研究機関に勤務している小雪さん(31)は、以前は好きなものを好きなだけ食べ、酒もたくさん飲むというダイナミックな女性だったものの、「去年から、糖分を取らないようにしている。最近、抜け毛が気になって、不安なので、抜け毛対策の商品を使っている」と話す。

90後(1990年代生まれ)の男女が気にしているのは、抜け毛や糖分制限、血を補う、滋養といったものにとどまらない。最近、微博(ウェイボー)で大きな話題を集めた「健康診断の結果を見るのが怖い90後」という投稿に多くの若者が共感し、「健康診断の結果を見るのが怖いのは私だけじゃなかったんだ」と声を寄せた。健康診断を受けたり、その結果を見たりするのが怖いということは、90後が自分の健康状態に自信がないということで、「自分の生活は不規則で、体は亜健康の状態」というのが多くの人の共通の認識だ。

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