データの競争だけでなく、10日の夜には恒例の「天猫ダブル11晩会」(猫晩)も始まった。しかし今年は独壇場ではなく、蘇寧の晩会も加わり、微博(ウェイボー)の人気検索ランキングのトップを競った。
これはアクセス数の競争だ。注目されるのは、アクセス数がますます重要視されるようになる中、今年は大手ECプラットフォームが有名人などによる商品PRのライブ配信をより重視するようになったことで、天猫によると、「今年のダブル11日は業者の半分がライブ配信を行った」という。
京東も、「今年のダブル11は、コンテンツ企業、ショート動画共有アプリの『TikTok』や『快手』などの数千点を超える商品PRのライブ配信が20億回以上再生された」としている。
素人には表面的なものしか見えないが、専門家にはより深いことが見えている。過熱するダブル11の背後には、何が反映されているのか。
中南財経政法大学デジタル経済研究院の盤和林・執行院長は、「ダブル11の世界的イベントは経済発展に深く大きな影響を与える。特に新消費を社会の再生産プロセスにおいてみると、消費は再生産プロセスの起点であり、よって新消費は中国経済の新たな原動力の起点だといえる」と述べた。
中国企業連合会の高蕊・副研究員は、「ダブル11がもつ価値の1つは消費の喚起、経済成長の促進だ。このようなショッピングイベントは人々の今あるニーズを満たし、人々の潜在的ニーズを喚起するという方法で、消費という馬車の快速な走りを後押ししている」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月11日