貿易の質向上へ中国は指導意見 新しい方向性・対象・懸念に注目 (3)

人民網日本語版 2019年12月02日11:30

新しい懸念:貿易分野のリスク対策を強化

同意見は、貿易分野のリスク対策を強化しなければならないと明確にした。輸出管理制度のシステム建設を加速し、輸出管理制度のルールに合致したシステムを構築すると同時に、産業の損害警告システムを整備し、貿易摩擦に適切に対処し、貿易救済ルール運用の能力と水準を向上させる必要がある。政府は貿易調整支援制度の設立を検討することも打ち出した。リスクのモニタリング分析警告を強化し、企業のリスク対策を牽引するとした。

白氏は、「目下の中国貿易分野のリスク対策能力は全体としてまだ遅れており、貿易大国の地位にはふさわしくない。リスク対策能力を高めることは、目下の情勢における対外貿易安定のための現実的なニーズであり、またこれからの貿易の質の高い発展を推進し、貿易強国を建設するというテーマにおける必然的な道理でもある」との見方を示した。

また白氏は、「これは多角的な対策だ。一方で、輸出管理制度システムでは『リスクを未然に防ぐ』ことができ、自国企業の輸出が関連規定に合致するよう確保し、ルールに合致しないことで引き起こされる貿易摩擦を減らし、中国製品の良好なイメージを保つことができる。また一方で、産業損害警告システムを整備し、貿易救済ルールの運用能力と運用水準を向上させ、そうして貿易摩擦が生じてもマイナスの影響を最低限にすることができる」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年12月2日

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