冬季五輪施設「アイスキューブ(氷立方)」の屋根竣工

人民網日本語版 2019年12月06日16:35

最後のコンクリートの型への流し込み作業が終わり、国家水泳センター(ウォーターキューブ/水立方)」南広場地下に建設されていた氷上競技センター「アイスキューブ(氷立方)」の屋根工事が無事完了した。「アイスキューブ」は、2022年北京冬季オリンピック大会における競技施設として使用される。大会終了後は、冬季オリンピックの重要遺産(レガシー)として氷上機能を維持したままそのまま残され、カーリング競技の普及や市民の氷上エクササイズに活用される計画という。科技日報が伝えた。

氷上競技センター「アイスキューブ(氷立方)」プロジェクトの総指揮官を務める孫洪荘氏は、「本プロジェクトの全体的な建設環境は非常に複雑で、科学技術レベルも高かった。プロジェクト担当チームは、着工セレモニーが行われた2018年12月26日以来、300日間以上の月日をかけて、狭い建設面積、コロコロと変わる天気、園区での作業制約があること、超高強度コンクリートを連続して型に流し込まなければならないことなど数々の問題や不利な条件を克服して、無事屋根工事の竣工にこぎつけた」と紹介した。

投資・建設の主体である北京国有資産経営有限公司(国資公司)は、氷上競技センター「アイスキューブ」プロジェクトの建設をめぐり、「冬季オリンピック関連施設としての需要を満たすと同時に、大会後の施設使用にも関心を払うこと」という条件を提出した。

国家水泳センターは、これに対応するために、氷上競技センター建設計画段階において、新たな土地を確保することは控え、南広場の地下空間を活用することを決定した。空間を最大限利用できるような設計案を作り、「アイスキューブ」全体の中に、面積1830平方メートルの標準アイスホッケー・リンクおよび45メートル×5メートルの標準カーリング競争シートを設営し、大会開催中の利用と大会終了後の持続可能な運営という両方の需要を完全に満たすことを可能とした。

2008年北京オリンピック終了後、「ウォーターキューブ」は、当時のジャック・ロゲIOC(国際オリンピック委員会)会長から、「最も完備され、最も開放され、最高の運営効果を備えたオリンピックプール施設」と讃えられた。間近に控えた「アイスキューブ」の竣工に伴い、国家水泳センターは、氷上・水上競技の両方に対応可能な「ダブル五輪競技施設」になるとみられる。

「アイスキューブ」は、来年秋に正式にオープン。氷上スポ―ツに対する市民の理解が少なく、氷上スポーツを楽しむ人がまだ少ないという現状に対し、この氷上競技センターは、カーリング競技の普及と市民の氷上エクササイズを促進するという計画を実行する上での定番施設となるとみられる。同時に、2022年北京冬季オリンピックが近づいているこの機会に、2つのオリンピック施設は、それぞれの作用を存分に発揮し、「3億人が氷雪スポーツを楽しむ」という目標の達成を後押しすることになると期待されている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年12月6日

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