日本の卓球五輪代表選考を分析、「目標は打倒中国、大きな試合の経験不足が弱点か」 (2)

人民網日本語版 2020年01月08日10:05

団体メンバー選考は難航、さまざまな考慮はすべて打倒中国卓球のため

2016年のリオデジャネイロ・オリンピックで、水谷選手は卓球男子シングルスの銅メダルと卓球男子団体の銀メダルを獲得し、日本男子卓球の歴史を塗り替えた。3年後、水谷選手は東京五輪の3人目の出場資格を手にし、オリンピック男子団体戦に出場することとなった。

日本卓球協会によると、最終的に水谷選手を選んだのは、候補選手の中で水谷選手が最も世界ランキングが高く、またチームの精神的な支柱であり、長年日本のエースとして数多くの厳しい戦いを乗り越えてきたことを考慮したからだという。しかしそれ以外にも、水谷選手と伊藤選手が混合ダブルスで長くコンビを組んでおり、中国卓球に勝って金メダルを狙いたいという重要な理由があったからに違いないだろう。

だからこそ、水谷選手のケガがすでに軽視できない状況になっているにもかかわらず、ダブルスで同じように優秀な成績を残している吉村真晴選手を差し置いて、東京オリンピックへの最終切符を手にすることができたのだ。

試合中の平野美宇選手(資料写真、撮影・余瑞冬)。

男子団体と同様に、日本女子団体戦の3人目の選考においても、平野選手のほかに、中国の丁寧選手に二度勝っている佐藤瞳選手や、ダブルスで強い実力を発揮している早田ひな選手が候補に上がっており、この3人の間で選考が難航した。女子代表チームの馬場美香監督は、最終的にはダブルスでもシングルスでも活躍できる平野選手を選んだとしており、その目的は打倒中国チームにあると言える。

目標が定まり、中国卓球チームはより的を絞った準備が可能に

東京オリンピックまですでに200日を切り、ライバルチームの出場選手が発表されたことで、中国チームがより的を絞ってオリンピックの対戦準備ができるようになったことは間違いないだろう。

シングルスでは、伊藤選手と張本選手がやはり中国卓球が相手国での試合で優勝することを阻む強敵の筆頭になるだろう。この2人を制することに成功すれば、団体戦の勝利は半ば達成したも同然だと言える。ダブルスでは、日本卓球協会はさまざなペアリングを試すとしているものの、伊藤選手がシングルスと混合ダブルスに出場することは確実といった重要な情報も明らかにしている。

最大のライバルがいち早く陣容を明らかにしたことで、劉国梁監督と選手たちは的を絞った準備が可能に(撮影・陳文)。

7月6日には、2020年東京オリンピックの出場登録が締め切られる。慣例では、中国卓球の出場選手はこの最終のタイミングを待って発表される。中国卓球にとって、実力こそが金メダルを奪うための正しい道ではあるが、今回はるばる東京まで遠征し、相手国に乗り込んで勝利を手にしようとするならば、やはり万全の準備が必要になるだろう。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年1月8日

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