複合型書店として知られる言幾又と米マイクロソフト(アジア)インターネット工学院はこのほど、文化・小売産業における人工知能(AI)活用をめぐり事業提携することを正式に発表した。うち、ビッグデータに基づく推薦アルゴリズムとアフェクティブ・コンピューティングの「小氷読書推薦」の準備が整い、言幾又広州K11などの実店舗及び微信(WeChat)サービスアカウントで正式にリリースされている。2カ月近くにわたるオンライン検証において、すでに数千人の読者が「小氷」のパーソナライズされた推薦によりお気に入りの書籍を見つけ、注文・購入している。北京青年報が伝えた。
説明によると、小氷は一対一の交流において、ユーザーに「学生時代はどの授業が好きだったか」「過去1年の最大の収穫は」「旅行したい場所はどこか」といった質問をする。対話により読者の個性、読書の好み、現在の読書の需要を理解・確認し、市場で出回る大量の書籍の学習と結びつけることで、読者に最も適した本を推薦する。
筆者は言幾又実店舗のQRコードをスキャンし、言幾又微信サービスアカウントにアクセスし、小氷の書籍選択能力を体験した。
小氷とのコミュニケーションから、小氷の質問内容は商品の種類に関するものとユーザーの個性に関するものという2種類に分かれていたことがわかった。前者は書店でよく目にする本の種類の区分とほぼ一致し、文学、社会科学、テクノロジー、生活などとなっている。後者は読者本人と関連している。
マイクロソフト(アジア)インターネット工学院マイクロソフト小氷製品ディレクターの孫婷氏は、「読者と関連する質問はさらに、次の2種類に分けることができる。まずユーザーの身分情報、例えば新入社員、もしくは親になったばかりの人などだ。次は客観的な趣味で、例えばより文芸的なのか、よりテクノロジーチックなのかなどだ。限り有る8−10の質問でこの異なる次元をカバーし、コンテンツをうまく絞り込み、読者に最も適した推薦を行う。システムはバックグラウンドで柔軟な部分を提供する。結果を見ると関係ない質問で、重複しているように見えることさえあるが、これはシステムにとって重要なことだ。より適した結果をもたらすことができるだろう」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年1月9日