ドイツ・ベルリンでは、百貨店などが次々に灯篭を飾り、中国語を話せる店員や中国語での放送や春節特別割引など各種春節関連のサービスを提供している。ドイツの現地の人が普段最もよく利用するようなディスカウントストアでも春節に合わせた販促キャンペーンを実施しており、中国人観光客は支付宝(アリペイ)を使って決済できるようになっている。
スイスやオーストリアなどのアルプス山脈地域の国は今年の春節に合わせて、中国からのスキー客に照準を合わせている。スイスには標高2800メートル以上のスキー場が30ヶ所近くある。スイス紙「Tages-Anzeiger」によると、各大手スキー場には中国人観光客にサービスを提供する中国人コーチもいる。また、観光エリアのホテルやレストランも中国人観光客向けに温泉やチーズフォンデュなどスイスの特色を生かした観光商品を準備している。
オーストリア放送協会(ORF)によると、1月末から2月初めにかけては欧州旅行のオフシーズン。そのため欧州諸国は中国市場の開拓を望んでいる。春節に欧州を訪問する中国人観光客は現時点では数十万人程度と、タイや日本などの人気国には遠く及ばない。しかし、中国人観光客一人当たりのオーストリアでの消費額は平均650ユーロ(1ユーロは約122.7円)と、観光客の中で最高となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年1月17日