「逆方向の春運」、年越し旅行などが春節に新たな動向

人民網日本語版 2020年01月19日10:54

春節(旧正月、2020年は1月25日)は中国で最も盛大な伝統的祝日で、多くの出稼ぎ労働者が帰省して旧暦の年越しをし、家族と一緒に楽しい時を過ごす。

高徳地図はこのほど、「2020年度春運外出予測報告」(春運は春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)を発表した。報告書によると、2020年の春運期間中、高速道路の渋滞はこの3年間で最もひどくなる見通しで、また「逆方向の春運」の増加も今年の春運期間中の大きな特色になるとみられている。

全国的に見ると、春節前に他都市へと移動する人が多い場所は、主に長江デルタ、京津冀(北京市・天津市・河北省)、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)、山東省、河南省などに集中している。具体的に各都市の人の流動状況を見てみると、上海と北京、重慶が春節前にその都市からの人数流出が多い都市ランキングのトップ3に入った。

「逆方向の春運」というのは、一部の高齢者が子供が働いている都市に出向いて年越しをするという特殊な年越しの方法で、現在増え続ける傾向にある。データによると、中国全土で、広州や北京、重慶、上海へ移動する人数が大幅に増えると予想される。特に北京と上海、広州では、例年みられる春節に都市がガラガラになる「空っぽの都市」現象が若干緩和されるかもしれない。

旅行が2020年の新たな年越し行事に

魚や肉の買い出し、大掃除といった年末の恒例行事は、今ではエアチケットとホテルを予約して旅行に行くことへと変わり、旅行はすでに2020年の新たな「年越しの定番行事」になっている。1月7日、旅行予約プラットフォームの飛猪が発表した「2020春節旅行データ報告」によると、旅行先での年越しは3年連続で増加している。海外旅行とまではいかなくても、春節期間に家族で国内旅行や近場の旅行に行き、観光をして遊びながら家族水入らずで過ごしている。

海外での年越し組は、旧暦12月28日(1月22日)から出発する人が多くなり始め、一番人気の海外旅行先はやはり飛行機で飛行時間4時間ほどの圏内に集中しており、そのうち日本が1位で、その人気は衰えていない。

飛猪のデータによると、レジャーに出かけるライフスタイルが浸透するにつれて、近場への旅行が急速に伸びている。春節期間の国内旅行は、規模的にも伸び率的にも海外旅行を上回り、中国国内旅行はスタンダードな年越しのスタイルとなっている。

昨年の春節に観光客が殺到した広州は、今年も「空っぽの都市」になることはなさそうだ。飛猪のデータによると、広州は依然として春節の人気国内旅行先ランキングで1位となっている。広東省内の珠海や、昨年大人気となった重慶や西安なども上位10都市に名を連ねている。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年1月19日

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