これまでに小米やOPPOなどの携帯電話メーカーが折りたたみスマホのコンセプト機を発表している。さきにメディアが伝えたところでは、TCLにも引き出し(スライド)式折りたたみスマホのコンセプト機がある。
折りたたみ式は未来のスマホの主流スタイルになるだろうか。
折りたたみ式ディスプレイは携帯メーカーが消費を喚起し、トレンドを牽引するための新たな動きだという見方がある。市場調査会社ガートナーが発表したデータでは、2019年第1四半期には世界のスマホ販売量は3億7300万台で、前年同期比2.7%減少し、世界のスマホ市場は低迷が続いている。
孫氏はかつて、「こうした背景の下、2019年は世界スマホ市場の厳冬期に直面して、スマホメーカーも消費者も突破口となるような製品を求めている。こうした消費喚起のポイントはおそらく外観の大きな変化になるだろう」との見方を示した。
またユーザーの動画を見る、ゲームで遊ぶ、ファイルの処理を行うなどのニーズが、携帯電話のディスプレイのさらなる大型化を促している。折りたたみ式でない携帯電話のディスプレイが限界に達してこれ以上大きくすることができない状況の中、より大きなディスプレイを追求すれば折りたたみに向かうしかない。これも多くの携帯メーカーが折りたたみ式ディスプレイに次々力を入れるようになった原因だ。
しかし問題がある。折りたたみスマホは製造技術に挑戦をつきつけただけでなく、ユーザーの使用習慣にも挑戦をつきつけた。折りたたみスマホは未来のスマホの主流スタイルになるだろうか。消費者はこれにお金を出そうと思うだろうか。
孫氏は、「折りたたみ式ディスプレイは必ず未来のスマホの主流スタイルの1つになる。現在、折りたたみスマホに対して消費者が注目するポイントが変化しつつあり、これまでと違って折れ目にはあまり気にしなくなっている。折れ目はいつの間にか許容されたのかもしれない」との見方を示した。
付氏は、「折りたたみスマホが今後どうなるかはしばらく様子を見る必要があり、少なくとも短期間で市場が大きくなることはない。実際、折りたたみ式ディスプレイはソフトディスプレイ技術のほんの一部分に過ぎず、今後1-2年で、広く大衆受けするようになることはないだろう。実用性という点でもいばらく様子を見る必要がある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年2月26日