中興通訊(ZTE)の「天機Axon10 Pro 5G版」の販売が5日午前0時にスタートした。価格は4999元(1元は約15.14円)からとなっている。意外だったのは、京東商城と蘇寧電器の2大トップ企業がともに「国内初の5Gスマホを発売した」とそれぞれ表明したことだ。中国経済網が伝えた。
京東側は、「5日午前0時、ZTEの天機5Gスマホ第一弾が当社倉庫から正式に出荷された。これは、本当の意味で国内で初めて販売された5G商用スマホである」としている。その10分後、北京市朝陽区に住むあるユーザーは、同商品が入った宅配便を受け取り、京東で買った5Gスマホを購入し、受け取った初のユーザーとなった。
一方、蘇寧側でも、未明に新浪微博(ウェイボー)上に「北京慈雲寺蘇寧易購広場の5G体験ショップで、全国初の5Gスマホ購入者が誕生した。この購入者はその場で中国電信(チャイナ・テレコム)5G体験パッケージプランを契約し、5G体験を行っていた」と投稿した。
あるネットユーザーは、「5G購入者第一号が誰かについては誰も関心がない。我々が気になるのはデータ通信量だけだ」と率直なコメントをしている。
購入者が住んでいる地域にそもそも5Gネットワークがないという「5G対応スマホがあっても、5Gネットワークがない」状況を「心配」する人もいる。
〇京東と蘇寧が繰り広げる国内初5Gスマホの「販売合戦」
5Gネットワークのカバーエリアがまだ少ない環境下で、いち早く5Gスマホを試してみようとするトレンドに敏感な人とは、いったいどんな人だろう?
蘇寧側は、「実店舗での5Gスマホ購入者第一号は、78歳になる退職した元橋梁エンジニアの楊さんだった。楊さんは4日夜にはすでに慈雲寺蘇寧易購広場に来て、5Gスマホの販売開始を待っていた」としている。
京東オンラインショップで最初に5Gスマホを購入したのは、デジタル製品愛好者の文さん(女性)だった。5Gスマホの販売開始を知った彼女はすぐに京東のサイトにアクセスして、購入予約をした。
蘇寧の微博公式アカウントによると、5日昼ごろ、上海でも5Gスマホ購入第一号が誕生していた。
上海で初めて5Gスマホを手に入れた孫さん(男性)は、あらかじめ新機種の購入をオンライン予約していたが、受け取り方法は店舗での受取りを選び、蘇寧の5Gネットワークで5Gサービスを体験した。孫さんは、「初の5Gスマホの販売価格が4999元と知って、予想よりずいぶん低いと感じた。5Gスマホなら7、8千元するのではないかと予想していた」と話した。
ZTEの天機のほか、華為(ファーウェイ)もこのほど、国内で5Gスマホ「華為Mate 20X(5G)」を発表。価格は6199元からで、8月16日から販売を開始するとした。このほか、vivo、OPPO、小米(シャオミ)など国内大手スマホメーカー各社も今年第3四半期(7-9月)中に5G対応スマホを発売するとしている。
GSMAが発表した報告によると、5Gスマホの普及率は来年には10-15%に達する見込み、つまり販売台数が1億台に上る見通しとなっている。また、今年の5Gスマホ販売台数は100万台、さらには1千万台レベルに達する可能性もあるという。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年8月7日