英国の大学評価機関QS(Quacquarelli Symonds)は今月3日、2020年版の「世界大学科目別ランキング」を発表。中国大陸部の大学3校の計5科目が世界トップ10にランクインした。また、18校が計100科目で世界トップ50にランクインした。新華社が報じた。
同ランキングは、世界83ヶ国・地域の1368大学で提供されている48科目と5つの学部領域のデータをもとに作成されている。
同ランキングで、中国大陸部の5科目が世界トップ10にランクインし、昨年よりも1科目増えた。内訳は、清華大学3科目(材料学9位、環境科学9位、土木・構造エンジニアリング10位)、北京大学1科目(現代言語学9位)、中国農業大学1科目(農業・林業10位)。
その他、中国大陸部の大学18校の100科目が世界トップ50にランクインした。中国が「双一流」(世界一流大学・一流学科)建設プロジェクトを実施し始めた2016年の65科目と比べると54%増となっている。
QSによると、ランキング作成には以下の指標を採用している。「学術的名声」は、世界最大のグローバル学術データバンクであるQSアカデミックサーベイが保有する9万4000人からの回答を基に算出した。「雇用主からの評判」は、大学卒業生の強みについての雇用主意見をまとめた世界最大のデータベースである4万4000社以上の雇用主の意見を反映させたデータを基に算出した。「論文の引用」は、査読済み文献の世界最大のデータベース Scopusに保管されている22万500本の論文から合計1億6200億件の引用文をベースに算出した。
QSの中国総監・張■氏(■は山へんに獻)は、「中国の大学は、『双一流』建設プロジェクト実施4年で、世界トップ50にランクインする学科が54%増加し、その成果は顕著だ。世界は、中国が現在、教育大国から教育強国へと順調にランクアップさせていると認めている」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月6日