2月24日、中国石化と恒天集団は急速に協力を展開し、メルトブロー不織布生産ライン10本を建設し、中国石化傘下の燕山石化が半月で設計上の年間生産能力1万4400トンのメルトブロー不織布生産をスタートできるよう後押しした。通常であれば、1万トン級のメルトブロー不織布生産工場を建設するには約半年かかる。
燕山石化は指示を受けてすぐに動き、夜を徹して指導チームを立ち上げ、その下に6つの専門チームを設置し、メルトブロー不織布生産能力の建設と生産の準備を指揮・調整した。
2月29日には中心の建物の基礎部分のコンクリート注入が終わり、プロジェクト建設は設備設置の段階に入った。作業員600人が順番で作業に当たり、プロジェクトの進展状況は全体にわたってコントロールされ、通常であれば3-5日かかる作業を1日で終えた。3月1日にはファン4台が設置され、2日には昇降台が設置され、3日には生産ラインのコア設備であるメルトブロー用ヘッドの設置に成功した。4日夜には、最後の大型設備が車両で現場に運ばれ、表面処理のシステムが夜を徹して設置され、5日朝にはメルトブロー不織布プロジェクトはすべての設備の設置を完了した。6日深夜には40時間の技術的チェック・調整を終えて設備が連携して稼働し、予定より48時間前倒ししてメルトブロー不織布生産工程の全プロセスがすべて開通した。
燕山石化の設計生産能力では、1日にN95医療用マスクの原材料のメルトブロー不織布4トンまたは医療用平面マスクの原材料の不織布6トンを生産することができ、N95マスク120万枚分または平面マスク600万枚の原材料を供給できる。前倒しされた貴重な48時間の間に、平面マスクなら1200万枚分の原材料をより多く生産できたことになる。
中国石化のスポークスマンは、「今回の感染症との闘いでは、前線の『戦闘』にはマスクの盾が必要だ。私たちは後方で物資の生産を着実に行い、前線のニーズに応えなくてはならない」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月10日