中国では、新型コロナウイルス感染状況の影響を受け、全国の学校が授業再開時期を遅らせており、今年は前例のない長い冬休みとなっている。ただ、各学校はオンライン授業を始めており、各教科の教師は「パーソナリティ」へと華麗なる変身を遂げている。そんな中、常に「主要教科の教師たちのサポート役」に徹していた体育教師までもが、ついにライブ配信での授業を始めた。中国新聞網が報じた。
2018年の中国全土の教育事業統計によると、中国には各級各種の学校は51万8800校あり、小中高校の体育の教師だけでも55万人いる。最近、中国のネット上では、「体育教師がオンライン授業を始めた」ことが注目を集め、話題となっている。体育教師は今、授業の質を上げ、生徒に楽しく運動してもらおうと、あれこれ工夫を凝らしている。
生徒たちに全体の動きがよく分かるようにと、広い教室で机や椅子などを端に寄せてどかし、ランニングや足を上げる動きを教えている教師もいる。だだっ広い教室の中で一人寂しく授業するその姿に、ネットユーザーたちからは「かわいそう」というコメントも寄せられている。
江西省豊城市のある体育教師は、ライブ配信を通じて、生徒たちに運動してもらおうと、自宅のベランダで、米や大きなペットボトル、枕などをトレーニング器材代わりに、基本動作を教えている。「ライブ配信で体育の授業をして、生徒に体を鍛え、免疫力を向上してもらうと共に、汗を流して、気分転換もしてもらいたい」と同教師。
授業が終わり、生徒たちが一体まじめに運動をしたかどうかを知ることはできないものの、当の教師は息も切れ切れに。そんな姿を見たネットユーザーは、「ライブ配信業界で一番『大変な』パーソナリティーは体育教師に違いない」とコメントを寄せた。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月13日